記者会見から2015年「両会」の焦点を見る

 

 

問題3 国家安全

呂新華:国際社会は手を携えてテロ対策に取り組むべきだと中国は一貫して主張している。昨年、中国の関係部門はテロ組織「東トルキスタン・イスラム運動」対策を最も重要な目標とし、南アジアや中央アジア、東南アジアなどの周辺諸国との対テロ協力を重点的に推進してきた。これまでに十数カ国と対テロ協力メカニズムを構築し、テロに関わる情報交換や手がかりの調査、事件捜査、能力増強などの分野において、実質的な協力を展開している。

 傅瑩:安全問題だといえば、わが国もグローバルという背景にあり、多くの国々と同じように、われわれが面している安全問題はますます複雑になっているため、われわれは一連の安全法律を制定しわが国の安全法律体系を構築する必要がある。

問題4 香港問題

呂新華:香港の政治改革・発展問題に対し、中央政府の立場は一貫しており明確だ。すなわち香港特別行政区が法に基づき民主を一歩一歩発展させ、最終的に普通選挙を実施することを中央政府は揺るぎなく支持している。

 傅瑩:大陸のテレビ局で最近、ある人気番組が放送されている。あなたが見ているかどうか知らないが、「奔跑吧,兄弟(兄弟よ、走れ)」という番組だ。大陸の若者も登場するし、香港の若者も登場する。私が特に興味を持っているのは、グループの皆が努力し、心を一つにして協力することが最も重要だという点だ。もし1人がついていけず、失敗すると、そのグループは難関を突破できなくなる。実は兄弟の間でも生活の中でも同じだ。プラスのエネルギーを多く蓄積すれば、どんな問題も話し合って解決できないことはない。よく話し合うのが大切だ。

問題5 反腐敗

 呂新華:党中央は過去1年間、タブーがなく全面的で、少しも容認しないという姿勢を堅持してきた。厳格に腐敗分子を調査・処分し、「汚職を恐れる」「汚職できない」「汚職したくない」という政治的ムードの醸成に力を入れ、はっきりした効果を上げている。反腐敗闘争では、腐敗を一件見つければ、それを調査・処分し、腐敗を何件か見つければ、それを調査・処分する。決して制限は設けず、調査・処分を受けない特権階級は存在しない。

傅瑩:これほど多くの深刻な汚職事件は決して1日で積み重なったものではない。このため、解決するには確かに繰り返し手を打たなければならず、対症療法も必要だし、根本的な治療も必要だ。私たちには「対症療法の効果があってようやく根本的な治療の道が開ける」という言葉がある。全人代と常務委員会は主に根本的な治療の角度から反腐敗システムの建設を強化し、「汚職を恐れる」「汚職できない」「汚職したくない」という法治環境を整える必要がある。(文=張雪)

 

人民中国インターネット版 2015年3月5日

 

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