第12期全国人民代表大会（全人代）第3回会議が8日に開いた記者会見で、王毅外交部長は、「去年、李克強首相がアフリカを訪問した際、中国とアフリカの協力を強化する６つのプロジェクト（産業、金融、貧困撲滅、環境保全、文化と人的交流、安全保障分野での協力）と、３つのネットワーク（高速鉄道、高速道路、地域航空）の整備に更に力を入れるという発言は、アフリカ諸国に高く評価された。今年、中国アフリカ協力フォーラムの第6回閣僚級会議が開かれる。中国はアフリカとの各分野の伝統的な協力を固めると同時に、アフリカ諸国の需要に合わせて、アフリカ諸国の3つの事業で支援を更に強化する」と述べた。 　　

3つの事業支援強化について、王部長は一つは、生産能力向上を促し、アフリカの工業化プロセスをサポートすること。次に、保健分野での協力を促し、アフリカの防疫と防災の能力を向上させること。最後に、安全保障分野での協力を促し、アフリカの平和と安定を維持すること、と説明した。

王部長によると、最近、中国はアフリカ連合に駐在使節団を設け、団長はすでに着任した。このことは双方の協力及びアフリカ一体化への支援を示している。エボラ出血熱への対応については、「中国はこれまでに4回に分けて合計7.5億元相当の援助を提供し、感染地域にのべ1000人以上を派遣した」と説明した。

中国国際放送局日本語部より2015年3月8日