立法法改正案に63カ所の修正

 

「今回の立法法改正案草案の修正は法律知識の普及と教育にとって絶好の機会です。法に定められた税収という理念も、人心にいっそう深く入り込むでしょう」。第12期全国人民代表大会代表の趙冬苓氏はこう話す。  

今回の両会(全人代と中国人民政治協商会議全国委員会)期間中、立法法改正案草案の修正は間違いなく注目のポイントだった。全人代法律委員会の立法法改正案草案の審議結果に関する報告によると、代表の提出した修正意見を一つ一つ真剣に検討し、改正案草案を63カ所修正した。このうち実質的な修正は27カ所だった。 

修正の中で注目を集めたのは、草案の3回目の審議で「税の徴収の開始と停止、徴収管理の基本制度」という法定事項の表現を「税目の設立と税率の確定、税の徴収・管理などの税収基本制度」と改め、また地方立法権を与える区設置市の範囲に海南省三沙市を含めるようにすることだ。 

全人代代表で湖北省人民代表大会常務委員会副主任の周洪宇氏は、以前から立法法改正に注目し、かつて全人代で立法法改正を2回提案した。今回の改正を目の当たりにし、周氏は自分の提案が受け入れられたと感じた。 

「まさに代表たちの意見に十分耳を傾け、立法における全人代代表の主体的や役割を体現した。代表は自分たちの責任と使命をいっそう意識し、主体的な役割を十分に発揮し、今まで以上に努力して職責を果たす」と周氏は語った。 

全人代代表の郝如玉氏の考えでは、税制が立法法に書き込まれたことで、草案が一里塚の意味を持つ重大事だと決定づけられた。それは税収の機能と役割を科学的に正しく設定したという。(編集・張春侠)

 

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