開かれた中国、世界と共に発展へ

 

中国の発展は世界と切り離すことはできず、世界の発展もまた中国を抜きにしては語れない。

中国は、改革開放政策が始まってから30年で飛躍的な発展を遂げ、世界経済にも大きく貢献してきた。中国経済の規模は今や大きく膨れ上がり、世界経済への寄与率は首位にある。世界経済が低迷する現在、中国の経済成長が世界に果たす役割は非常に大きくなっている。

IMFのまとめによると、2015年の世界経済成長率に対する中国の寄与率は実質値で29.8%だった。この数値は過去5年に渡り、20-30%の間で推移しており、世界経済で最も重要な成長エンジンとなっている。

中国の開放は、共に分かち合う開放だ。中国は「善隣、誠実、互恵、寛容」の外交理念を堅持、「共に協議し、共に建設し、共に享受する」という原則に基づき開放を推進する。習近平総書記は、「我々は開かれた発展を堅持し、発展の成果を各国で分け合う必要がある」と指摘。「経済のグローバル化に伴い、各国は門戸を開き、世界的な規模で生産要素の自由で素早い流動を促すべきだ。各国は共に多国間貿易の体制を維持し、開放型経済を構築、共に協議し、共に建設し、共に享受する世界を実現する必要がある」と強調する。

「一帯一路」の共同建設構想、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立提唱などは、まさにこの考え方を具現化したものだ。アフリカ、東南アジア、トルコなど、それぞれのインフラや民生プロジェクトの建設でも、互恵的発展の大きな成果が上がっている。

中国の開放は、重大な責務を負うことを意味する。新たな歴史の始まりにあたり、中国の開放政策は二国間、多国間の協力関係構築を一段と重視する。企業を主体に市場機能に基づく運営を進め、関連する国と地域とともに複数の分野で実務協力を推進する。陸海と内外の連携を深め、東西双方向に開く新たな枠組みを構築する。

世界経済の調整と中国経済の成長力向上に伴い、中国は世界経済の統治構造に積極的に参入し、開放的な姿勢で国際経済の統治構造の改革を推進。世界経済の取り組むべき課題について解決に導くとともに、国際経済秩序を平等公正に向かわせ、協力互恵関係の構築を促す。これらは正に開放発展の理念を表しており、中国は世界統治の過程で主体的に責務を担っていく方針だ。

「十三五(第13次五カ年計画:2016-2020)」計画綱要草案では、対外開放戦略の枠組み整備、双方向の改革を推進する方針が示されている。国内外の要素の秩序ある流動、資源の効率的配分、市場の深いレベルでの融合を促す方針だ。30数年の改革開放政策を経て、中国の対外開放の基礎的条件は根本的に変化した。「対外開放戦略の枠組み整備」は、中国経済の構造調整完了と持続的な原動力を見い出すことにプラスに働き、世界全体で発展のチャンスを分かち合うことにもつながる。

開かれた中国は世界第2の経済大国として、世界と発展のチャンスを分かち合い、共に発展し、国際秩序を公平に合理的にしたいと願っている。世界経済もまた、中国の開放に伴い、より強力な推進力を手に入れられるはずだ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月14日

 

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