成都市の概況

 

成都は略称を「蓉」といい、四川省の省都で、1993年中国国務院に西南地区の科学技術・商業貿易・金融センター、交通・通信のハブと認可された。2015年11月、国務院の返答により、国家の重要なハイテク産業基地、商業貿易・物流センター、総合交通ハブと位置づけられ、西部地区の重要な中心都市となっている。

成都はユネスコの認可する世界グルメの都であり、中西部地域で世界トップ500企業の数が最も多く(268社)、設立された外国領事館の数が最多(15国)で、国際フライト数が最も多い(85本)都市である。

成都は四川盆地の西部、成都平原の奥地にあり、平坦な地形で河川が網の目のようにめぐり、産物が豊富で農業が発達し、古くから「天府の国」という美称を得ている。成都の東には徳陽と資陽があり、西は雅安・阿壩と境を接し、南は眉山と連なる。成都市に属するのは錦江区など10区5県で、4つの県クラスの市も代理管理している。2014年末の成都市管轄地域の面積は604.1平方キロメートル、常住人口は1442万8000人であった。

成都の歴史は古く、輝かしい文化を持ち、第一回国家歴史文化名都市、中国で最も旅行に適した都市、南方シルクロードの起点であり、2600年余の都市史のなかで、都江堰、武侯祠、杜甫草堂、金沙遺跡などの名所旧跡を育んできた。成都は前5世紀中葉に都市が築かれ、前漢代にはすでに中国の六大都市の一つとなっていて、三国時代には蜀の都となった。北宋年間に成都の人々は共同で世界最古の紙幣である「交子」を発行し、官庁は成都に世界最古の管理備蓄銀行である「交子務」を設立した。2001年に発見された金沙遺跡は、成都の都市史の起源を前311年から前611年まで遡らせ、中国でも都市の場所が変わらない最古の都市となった。

2016年7月には、G20財務相・中央銀行総裁会議が成都で挙行された。

 

 

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