開かれた窓口――外資が成都でビジネスチャンスを狙う

 

交通・物流の大通路の建設で、成都の対外経済貿易の発展の足取りが加速し、国際的な雰囲気をますます持ち始めた成都が世界の投資者の注目をさらっている。世界トップ500企業の進出が急増し、世界の生産チェーンの中で、成都はまさに、ますます重要な役割を演じようになってきている。

インテル、デル、レノボなどの進出で、成都はすでに世界IT版図の上で欠くことのできない一角となっている。近年、成都の自動車産業も勢いよく発展し、一汽フォルクスワーゲン、一汽トヨタ、ボルボなど、成都の龍泉汽車城はまさに国際化した自動車都市としてまい進している。

成都市の投資促進委員会が発表したデータによれば、2015年9月までの段階で成都に支社を置く世界トップ500企業は268社で、中でも国外企業が199社、国内企業は69社である。成都にある国外のトップ500企業は欧米、日韓などの22カ国・地域にのぼり、アメリカは58社という数で、首位に立っている。

どうして成都を選んだかというと、その理由はみんな驚くほど似ている。成都の発展速度はとても速く、今後の発展速度はさらに速くなると予想され、「この高速発展のおすそ分けに与りたいと思う」からだ。ミシュラン社の中国地区総裁のヴェルヌイユ氏は、ここには完全な産業チェーンと広いマーケットがあり、中国中西部に生産能力を拡大させるために成都は最もよい選択となると考えている。

経済の外向度も産業の国際化のレベルを評価する重要な指標である。世界トップ500企業を代表とする国際・国内企業の成都への注目は、成都が経済外向度を高め、成都の産業国際化・ハイレベル化の力強い支えとなる。「メイドイン成都」の自動車はすでにアメリカ、中東、南アメリカ、東南アジアなどの多くの国に輸出されている。

これと同時に成都は「国外への進出と国外からの導入」を堅持し、投資促進活動をたえず推進している。成都市投資促進委員会の関係責任者の紹介によれば、上半期に深圳で「成都―珠江デルタ地帯有名企業対話および成都投資環境紹介推薦会」が挙行され、またそれに前後してアメリカに赴き「中米医薬協会年度会議」、「アメリカシリコンバレー・ハイテクイノベーション創業サミット」に参加し、国際的な投資促進活動の準備業務を開始し、国際化企業招聘活動の歩みを加速している。「2015世界知識フォーラム・中韓企業家サミットフォーラム」は今年度の中国・韓国の経済貿易・文化交流の盛会として、成都はこれを契機に重要なプロジェクト情報を蓄えるようになった。このほかにも、上半期には成都でさらに都市現代農業投資説明会およびプロジェクト締結式が行われ、そのなかで32の農業プロジェクトが集中的に締結され、その金額は89億2700万元にも達した。

さらに一歩対外窓口を開き、開放された商業環境をつくりあげるために、2013年9月1日から、成都では正式に「72時間トランジットビザ免除」政策を実施し始め、中国で4番目、西部で初めての「72時間トランジットビザ免除」を実施する都市となり、ビザ免除範囲は51カ国に拡大した。

現在、「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」国家戦略や天府新区建設の推進という大きな背景のもとで、成都は投資発展にさらに多くのチャンスをもたらすだろう。

成都はさらに中国(成都)内陸自由貿易区を設立する予定で、さらに中国西部の後発の強みを発揮し、西部の発展潜在力を放出し、成都の交通・物流・産業・貿易などの強みを生かすことによって、西部の特色をもつ、開放された影響力のある土地をつくりあげてゆくだろう。

 

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