世界とつながり、成都は世界にますます近づく

 

成都市民は家に居ながらインターネットでワンクリックするだけで、数日後には、アメリカのチェリーや海産物、牛肉などの食品を手に入れることができる。これらすべては成都が近年、交通・物流通路の建設を強化している成果のたまものである。

2011年12月、成都市は「交通先行」戦略を提起し、このときから交通建設の大会戦が始まった。中国で4番目の国際航空のハブの建設、成都・ヨーロッパ国際快速鉄道貨物運輸直行列車(以下成都・欧州貨物鉄道と略)の双方向の開通など、今まさに一つ一つの目標がスピード実現しているところである。

2014年6月、成都ではサンフランシスコまでの直行フライトが開通し、これはまた中国中西部地域で初めてのアメリカ直行フライトであり、ボーイングB787ドリームライナーは14時間で1万キロ余り離れた2つの都市をつなげ、これにより北京・上海などの都市でトランジットする歴史と別れを告げて、旅行時間が大幅に短縮した。

「フライトの開通以来、ずっと毎週往復3フライトを保っており、搭乗率も高いレベルのまま推移しており、数年前に北京・上海から開通した直行フライトの販売水準にすでに達しています」と語るユナイテッド航空太平洋および太平洋地区販売副責任者の石政賢氏は、2015年6月に成都からサンフランシスコの夏のピーク時のフライトを毎日増発すると成都において対外的に宣言した。そのすぐあと、中国東方航空も成都-南京-ロサンジェルス便を開通させた。

近年、成都では国際フライトが次々と開通し、対外コミュニケーションの橋梁が架けられ、時間短縮により世界との空間的距離を縮めた。

アメリカ以外にも、成都の双流空港から出発するとソウルまで3時間、フランクフルトまで10時間で到達する。現在、世界の主要都市は基本的にすべて15時間フライト圏内である。データによると、現在までの段階で成都双流空港からのフライトがある都市は190都市、開通しているフライトルートは246本で、なかでも国際(地域)フライトは83本ある。開通都市数にしてもフライト本数にしても中国中西部でトップに立っている。

中国国家クラスの国際ハブ空港として位置づけられた成都第二空港プロジェクトはすでに正式な許可を得ている。今後成都は北京・上海に次ぐ中国三番目の2つの空港を持つ都市となる。新空港が建設された暁には年間旅客数がのべ8000万人を突破する見込みである。

成都は世界との結合をフライトのみで満足しているわけではない。2013年4月、中国で現在最も安定している貨物運輸量最大の国際列車である成都・欧州貨物鉄道が正式に開通し、成都を中国西部とシルクロード経済ベルト各国の往来の新たな起点・新たな中心としている。

2015年9月6日、初めての中欧からの成都・欧州貨物鉄道の復路便が成都に到着し、成都・欧州貨物鉄道は正式に双方向の運行を実現した。8月19日、成都・欧州貨物鉄道のアモイ・成都間が延長された初めての復路列車が成都に到着した。

現在、次から次へと貨物が成都に集まり、ヨーロッパに販売されている。さらにヨーロッパ各地からの輸入品も成都・欧州貨物鉄道の復路便に満載され、成都に向かっている。双方向の列車運行にしたがって、成都の鉄道は何本もの延長ラインの配置を急いでおり、将来的には「成都・ヨーロッパ+」や「ヨーロッパ+」といった世界をつなげる国際化地域ネットワークを造り上げる。

「全域開放」戦略のもとで、成都は今まさに中国西南部の内陸都市から国際「最前線の門戸」として躍り出ている。ある業界関係者は、今後成都はヨーロッパ商品の流通センターとなるだけでなく、東南アジアとつながる拠点ともなるだろうと指摘している。

 

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