日米豪の南・東中国海に関する共同声明、中国外交部報道官が質問に回答

 

中国外交部の陸慷報道官は27日、日米豪が発表した南・東中国海に関する共同声明について記者からの質問に回答した際に、「中国側は関連国が正確な態度により南中国海問題を見据え、処理することを促す」と述べた。

記者からは「25日にラオスで東アジアの協力に関する一連の外相会議に出席した日米豪外相は戦略的対話を行い、共同声明を発表した。その中で南・東中国海問題について言及し、かつ南中国海の関連係争に深刻な懸念を示した。中国側はこれについて、どのように論評するか?」という質問があった。陸報道官は次のように回答した。

我々は関連する報道に留意している。中国側は何度も、フィリピンが申し立てた南中国海仲裁案における、仲裁裁判所の違法かつ無効な裁決を受け入れず、認めないと表明してきた。

この裁決は国連海洋法条約の権力を超越しており、国際法と仲裁の慣例に著しく背いており、国際法を代表できない。中国はこの裁決を根拠とするすべての主張と行動に断固反対する。

日米豪は近ごろ国際法ばかりを唱えているが、3カ国は実際には国際法に対して「役立つなら用い、役に立たないならば捨てる」という「ダブルスタンダード」を採用しており、他国にいちゃもんをつけるいかなる資格もまったくない。

中国とASEAN諸国は「南中国海各方行為宣言」という地域内の規則を早くから制定している。この3カ国がいわゆる声明を発表した同日、中国とASEAN10カ国の外相は、同宣言の全面的かつ効果的な履行に関する共同声明を発表し、直接的に関連する主権国が協議と交渉により関連係争を平和的に解決すると繰り返した。

日米豪は南中国海問題の直接的な当事国ではない。我々は関連国が正確な態度により南中国海問題を見据え、処理し、南中国海の平和と安定を守る地域諸国の努力を着実に尊重し、アジア太平洋地域の平和・安定・繁栄のため正確なことをするよう求める。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月28日

 

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850