G20の腐敗対策は「障壁ゼロ」を実現へ

 

G20杭州サミットが4、 5両日に成功裏に開催された。G20各国首脳は「腐敗関係の捜査対象者及び財産回復に係る協力に関するG20ハイレベル原則」(以下「ハイレベル原則」)を一致して採択した。これは2014年発表のAPEC「北京腐敗対策宣言」に続き、中国が現在の主要な国際協力制度の下で採択を主導した、計り知れない影響を持つ腐敗対策の国際文書だ。会議は「腐敗関係の捜査対象者及び財産回復に係るG20構成国における国際協力のための研究センター」(以下「研究センター」)の中国での設立、「G20腐敗対策行動計画 2017-2018」(以下「行動計画」)なども決定した。京華時報が伝えた。

「ハイレベル原則」は「許容ゼロ、抜け穴ゼロ、障壁ゼロ」という概念をパイオニア的に打ち出した。すなわち腐敗関係の捜査対象者及び財産流出に対する許容ゼロ、腐敗関係の捜査対象者及び財産回復に係る国際的なシステム及び制度の抜け穴ゼロ、腐敗関係の捜査対象者及び財産回復に関わる国際協力にあたっての障壁ゼロだ。全10項の具体的原則において、第1項と第2項は姿勢における「許容ゼロ」を強調し、各構成国に対して国境を越えた腐敗の害を認識し、協力強化を約束するよう求めている。第3~5項は制度整備上の「抜け穴ゼロ」を強調し、腐敗関係の捜査対象者の入国防止、国内の調整制度構築及び協力法整備に着眼して、全面的かつ系統的な腐敗関係の捜査対象者及び財産回復に係る国際協力システムを築くとしている。第6~10項は行動レベルに立脚し、各構成国に対して腐敗関係の捜査対象者及び財産回復に係る行動に有利な環境を整え、情報共有、個別事件の協力、帰国勧告、財産回復などの協力を展開するよう求めている。(編集NA)

 

「人民網日本語版」2016年9月7日

 

 

 
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