高速鉄道に重要路線加わる

 

「滬昆(上海-昆明)」高速鉄道は上海から杭州、南昌、長沙、貴陽などを経由して雲南省昆明に至る全長2266㌔の路線。中国高速鉄道の主要幹線のうちでも東西方向に最も長く、影響範囲が最も広く、通過する省・直轄市・自治区が最も多い路線だ。また、滬昆高速鉄道は中国高速鉄道建設史上においてもマイルストーン的意義を持つ。全線の7割以上が橋梁やトンネルで、39カ所あるトンネルの総延長は75・9㌔に上り、さらに地震帯やカルスト地形地域を貫いている。通過地域の地勢は起伏が大きく、地質条件も不安定で、土砂崩れや土石流などのリスクが幅広く分布しており、工事の難易度も高い。このため、滬昆高速鉄道の建設は中国高速鉄道建設能力を象徴するプロジェクトである。

現在、滬昆高速鉄道は上海から貴陽までの区間がすでに開通しており、貴陽から昆明に至る区間ではすでにテストと調整が行われており、年末には開通の運びとなる予定だ。そこから、中国西南部国境地帯である雲南省は正式に長江デルタ、珠江デルタ地域とそれぞれの経済圏に組み入れられ、乗客は高速鉄道に乗って1日以内に雲南から上海、北京、広州などの大都市に行くことができるようになり、雲南、貴州など西部の省の社会・経済の発展に重要な役割を果たすことになる。

これ以前に、中国高速鉄道の総延長はすでに2万㌔を超えて世界でもトップになっており、滬昆高速鉄道の開通でその地位はさらに揺るぎないものになる。これと同時に、中国の高速鉄道は単独の運行距離として最も長い(北京-広州)高速鉄道、世界初の寒冷地(ハルビン-大連)高速鉄道など多数の記録を持っている。

 

 

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