「両会」の話題から、中国改革の動向を読み解く

 

情報安全が新たな注目点に 行政のスリム化と権限委譲、革新駆動型の改革が奏効

情報安全は今回の調査の新たな注目点になり、3.70%の割合を占めた。オンライン詐欺が近年多発しており、個人情報と「財布」の安全を懸念する人も多い。中国人民銀行、中国銀行業監督管理委員会、中国公安部など多くの部・委員会は2016年に、オンライン新型違法犯罪撲滅計画を打ち出し、個人情報の保護を強化し、個人情報の安全を守る壁を築いた。

行政のスリム化と権限委譲、革新駆動型が、依然としてネットユーザーから注目されている。これは改革措置の奏効を反映している。行政のスリム化と権限委譲は2013年から5年連続で、国務院が重点的に計画する取り組みとなっている。また2014-16年の政府活動報告は、いずれも行政のスリム化と権限委譲を大々的に取り上げた。一連の審査手続きの簡略化、秩序正しい権限委譲の措置は、市場の活力と社会の創造力を効果的に引き出した。

政府は2017年も行政のスリム化と権限委譲を掘り下げ続ける。いかに関連企業の費用徴収の整理と規範化に取り組み、制度による取引コストをさらに削減するか。また十分に権限を委譲した後、いかに法に基づき市場の監督管理と改善を強化するかなどが、人々が普遍的に注目する問題となっている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月3日

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