中央企業が率先して国際化を

趙月=文

 

第12期全国人民代表大会第5回会議(全人代)の国有企業改革をテーマとする記者会見で明らかにされた情報によれば、近年来、中国企業の海外進出は日ごとに勢いを増し、中央企業が海外で行う投資や企業買収はますます多くなっている。「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」などの国家戦略を実施する過程で、中央企業は積極的に参与しており、中央企業自身も海外進出を通じて自らの経営の国際化を拡大させている。

国務院国有資産監督管理委員会(国資委)主任の肖亜慶氏は記者会見で以下の点を明らかにした。現在、法人単位で見ると中央企業はおよそ185の国と地区で9112の現地法人を有して投資・企業活動を行っている。中国中央企業の将来的発展の方向は、国際化とグローバル化である。中国の門戸は永遠に世界に向けて開かれており、改革開放の過程にあって、中央企業は率先して海外に進出し、率先して国際化しなければならない。

肖主任は次のように提起した。国際化の過程では、中国企業は良好な経済的収益を追求することが必要なだけではなく、現地での企業活動の中で自らの社会責任を果たすことが求められる。中国中央企業は第一に制度構築を強め、海外進出の制度が中国と現地の法律・ルールに合致し、企業の国際化経営の実際に合致することが必要だ。第二に厳格な規範での経営、第三に厳格な責任追及が必要だ。国資委については、海外の国有資産の監督と管理を強めることが必要だ。

(『人民画報』より)

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