ボーン・イン・チャイナ

 

映画『ボーン・イン・チャイナ』のポスター 

4月22日、中国の映画監督陸川が監督をつとめ、ディズニー・ネイチャーが製作した野生動物を題材にしたドキュメンタリー映画『ボーン・イン・チャイナ』がアメリカで上映された。この作品は中国特有の3種の野生動物、パンダとユキヒョウとキンシコウ(ゴールデンモンキー)の家族をプロットとし、彼らが中国の神秘的な自然保護区で生まれ、成長していく過程を述べた感動物語である。

パンダとユキヒョウ、キンシコウはすべて中国特有の動物を象徴するもので、中国では国家クラスの保護動物にもなっている。彼らの選択は、間違いなくこの映画を世界の観衆に向けて宣伝する助けとなるだろう。

映画のシーンの一つに、中国西部にある大きな省、四川省の密林の中にあり、パンダのヤーヤがちょうど娘のメイメイと楽しく遊んでおり、メイメイは世界に対する好奇心に満ち溢れ、早くママの束縛から逃れ、未知なる世界に飛び出していきたいと願っている。

パンダは現在に至るまで、地球に存在する最古の、最も稀有な動物の一つであり、その繁殖と生存にはずっと世界の人々が関心を抱いてきた。

BBCが2016年9月4日に報道したニュースによると、中国政府の長年の努力により、パンダはもはや世界の絶滅危惧種ではない。中国国内のパンダの数が増えたことで、IUCN(国際自然保護連合)の絶滅の恐れのある野生生物のリスト、レッドリストで「絶滅危惧種」から「危急種」に危機レベルが引き下げられたのだ。

この困難な変化の背後には、ある中国の都市の言及せざるを得ない努力がある。

それは成都で、四川省の省都であり、1600万人の人口を擁する中国の「国家中心都市」である。(「国家中心都市」とは、中国の国家都市システムにおいて最高レベルに位置し、中国都市戦略構造で国家イメージを代表し、地域発展を牽引する重要な職能を負う都市のこと)

成都の東郊外にあるパンダ繁育研究基地は、中心部から10キロ離れたところにあり、すでに30年の歴史を持つ。現在、パンダ176頭を有し、世界で最大のパンダ飼育・人工繁殖種群となっている。パンダ繁育研究基地の緑化カバー率は96%に達し、パンダや多くの稀少野生動物の生息・繁殖の生態環境にふさわしい場所となっていて、国内外の観光客に「パンダの都市の家」と称えられている。

パンダ保護の絶えざる努力とグリーンエコ都市環境のために、成都は「パンダの都」という親しみの込められた愛称も持っている。

陸川監督の紹介によれば、『ボーン・イン・チャイナ』は中国の大自然の原始的で貴重な動物の真実の姿を記録したもので、人と自然との調和の道を示したものである。数千年という悠久の歴史を持ち、多くの人文景観を保存する成都は、今まさに人と自然とが調和するモデル都市となろうとしている。

 

 

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