(第19回党大会の権限を受けて発表)習近平総書記、小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、社会主義現代化国家の全面的建設に向けた新たな征途につくと述べ

10月18日、中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)は北京の人民大会堂で行われた。習近平総書記は大会に報告を行ったときに、われわれは小康社会を全面的に完成させて一つ目の百年の奮闘目標を達成するだけでなく、その勢いに乗って社会主義現代化国家の全面的建設に向けた新たな征途につき、二つ目の百年(二つの百年は中国共産党創立100年の2021年に小康社会を全面的に実現し、建国100年の2049年に富強・民主・文明的で調和のとれた社会主義現代国家を実現すると指す)の奮闘目標を目指して突き進まなければならないと述べた。

習近平総書記は現在から2020年までは、小康社会の全面的完成の決勝期であり、第16回、第17回、第18回党大会でうち出された小康社会の全面的完成に向けた諸般の要請に基づいて、わが国の主要な社会矛盾の変化をしっかりと踏まえ、経済建設・政治建設・文化建設・社会建設・生態文明建設を統一的に推し進め、科学・教育による国家振興戦略、人材による国力増強戦略、革新駆動型発展戦略、農村振興戦略、地域間の調和発展戦略、持続可能な発展戦略、軍民融合発展戦略を揺るぎなく実施し、重点への注力、ボトルネックの解消、弱点の補強を際立たせ、とくに重大なリスクの防止・解消、的確な貧困脱却、汚染対策の難関攻略戦を断固戦い抜き、小康社会の全面的完成が人民から認められ、歴史の検証に耐えうるようにしなければならないと述べた。

第19回党大会から第20回党大会までは、「二つの百年」の奮闘目標の歴史的合流期である。われわれは小康社会を全面的に完成させて一つ目の百年の奮闘目標を達成するだけでなく、その勢いに乗って社会主義現代化国家の全面的建設に向けた新たな征途につき、二つ目の百年の奮闘目標を目指して突き進まなければならない。

習近平総書記は国際・国内情勢とわが国の発展の条件を総合的に分析してみると、2020年から今世紀中葉までは、二つの段階に分けて計画したほうがいいと提出した。

第一の段階の2020年から2035年までは、小康社会の全面的完成を土台に、さらに十五年奮闘して、社会主義現代化を基本的に実現する。その暁にはわが国は、◇経済力・科学技術力が大幅に向上し、革新型国家の上位に上り詰めているであろうし、◇人民の平等参加・平等発展の権利が十分に保障され、法治国家・法治政府・法治社会が基本的に築き上げられ、各方面の制度がよりいっそう充実し、国家統治体系・統治能力の現代化が基本的に実現しているであろうし、◇社会の文明度が新たなレベルまで高まり、国の文化的ソフトパワーが著しく増強され、中華文化により広く深い影響力が備わっているであろうし、◇人民の生活がより豊かになり、中所得層の割合が顕著に高まり、都市・農村間および地域間の発展の格差や住民の生活水準の格差が著しく縮小し、基本公共サービスの均等化が基本的に実現し、全人民の共同富裕が堅実なスタートを切っているであろうし、◇現代的社会統治の枠組みが基本的にできあがり、社会に活気が満ち溢れ調和と秩序も備わっているであろうし、◇生態環境が根本的に改善をみせ、「美しい中国」の目標が基本的に達成されているであろう。

第二の段階の2035年から今世紀中葉までは、現代化の基本的実現を土台に、さらに15年奮闘して、わが国を富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国に築き上げる。その暁にはわが国は、物質文明・政治文明・精神文明・社会文明・生態文明が全面的に向上し、国家統治体系・統治能力の現代化を実現し、トップレベルの総合国力と国際的影響力を有する国となり、全人民の共同富裕が基本的に実現し、人民がより幸せで安心な生活を送っているであろうし、中華民族はますます 溌剌(はつらつ) として世界の諸民族の中にそびえ立っているであろう。

習近平総書記は次のように強調した。小康社会を全面的に完成させた上で現代化を基本的に実現し、その上でさらに社会主義現代化強国を全面的に築き上げることは、新時代の中国の特色ある社会主義を発展させるための戦略的段取りである。われわれは、堅忍不抜の精神で粘り強く奮闘し、社会主義現代化への新たな征途の壮麗な一章を書き綴ろうではないか。

新華ネットより20171018

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