党大会で現代化経済体系の構築に初めて言及 何のシグナル?

 

いわゆる「現代化」とは?

現代化経済体系は、質が高く、効率・利益が高いことを意味する。

「規模は大きいが強くない」ことが中国経済を長期にわたり制約してきた。これについて習総書記は、「品質第一、効率優先の方針を堅持し、供給側構造改革を主軸とし、経済発展の質・効率・原動力の変革を推進し、全要素の生産効率を向上させなければならない」と指摘した。

魏副理事長は、「現代化は中国全体の発展パターンが高速だが粗放的な成長から質が高く、効率・利益が高い成長へ向かうことを示している。革新・調和・グリーン・開放・共有の5大発展理念が全面的に着実に実施していくことで、中国経済の発展構想、発展方向、発展の力点を真に集中的に体現していく」と述べた。

現代化経済体系は、改革の持続的な深化、開放の拡大を意味する。

習総書記は報告の中で、供給側構造改革の深化が必要であると明確に示し、また、一連の経済体制改革の計画を打ち出すとした。これには国有企業の改革の深化、市場参入ネガティブリストの全面実施、商事制度改革の深化、生産要素価格形成の市場化改革の加速、投融資体制改革の深化、税制度と金融体制の改革などが含まれていた。

劉副学長は、「ここからうかがえるのは、今後の中国経済は質、効率・利益、供給側構造改革に力を入れて取り組んでいくということ」と述べる。

また習総書記は、「全面的開放の新局面の形成を推進する。中国の開放のドアは閉じられることはなく、ますます大きく開かれていく一方だ」と述べた。

商務部(商務省)国際貿易経済協力研究院の李鋼副院長は、「生産要素が自由に流動し、市場と政府両方による調整・コントロールが、現代経済発展の大きな流れだ。中国経済体系の現代化へのバージョンアップの過程は、双方向の高水準の対外開放が持続的に拡大し、世界の進んだ経験を絶えず学習し参考にする過程でもある」との見方を示す。

劉副学長は、「経済体系の現代化は、中国経済がますます世界経済発展の土台となるようにし、経済グローバル化プロセスを一層推進するもの」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2017年10月20日

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