十九大報告で言及されたテクノロジー成果とは?

 習近平総書記は18日午前、中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)の報告で、テクノロジーの分野の成果を強調し、「イノベーション駆動型発展戦略が大々的に実施され、イノベーション型国家建設が目覚しい成果を上げている。天宮、天眼、蛟竜号、墨子号、悟空、大型旅客機などの重大テクノロジー成果が相次いで出ている」と語った。科技日報が報じた。

 

天宮:複数の「中国初」を打ち立てる宇宙実験室

天宮には「天宮1号」と「天宮2号」がある。1号は中国初の宇宙実験室及びドッキング目標機で、2011年に打ち上げに成功し、16年3月にデータ収集の任務を正式に終えた。その6ヶ月後、天宮2号が打ち上げられた。同機は全面的に改良されており、中国初の真の意味での宇宙実験室となった。

天宮2号は、中国の有人宇宙飛行史上の様々な「初」を打ち立ている。例えば、有人宇宙船と協力し、初めて宇宙飛行士2人の30日間滞在を実現させた。また、初めて人間と機械が協力する宇宙ステーションの補修システムに対して軌道上テストを実施した。

天眼:137億光年以上先が見える電波望遠鏡

「天眼」は、直径500メートルの世界最大の電波望遠鏡(FAST)。理論上、137億光年以上離れた宇宙からの信号も受信できる。

巨大な鍋のような形をした「天眼」は、貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州平塘県克度鎮に建設されている。はるか遠い宇宙からの信号を受信するのがその主なミッションだ。1週間前、FASTは6つの新しいパルサーを発見した。それは中国製の望遠鏡が発見した初のパルサーとなった。

蛟竜号:世界で最も深い海底まで潜る潜水艇

蛟竜号潜水艇は、世界の海洋底の99.8%である水深7000メートルの海域まで潜れる中国の潜水艇。中国が自主開発・製造した有人潜水艇で、12年に、マリアナ海溝で海底7020メートルに潜水成功し、作業型潜水艇の世界記録を樹立した。

これまでに、蛟竜号は中国南海、東太平洋、西太平洋、南西インド洋、北西インド洋、マリアナ海溝、ヤップ海溝の7大海域海区で、海山、冷泉、熱水噴出孔、海嶺、海溝、海盆などで探索を行っており、まさに経験豊富だ。

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