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冬には青島・前海でカモメ見物

 

桟橋の近くを飛び交うカモメ

冬になると前海に出掛けて、カモメを見物するのが青島人の習慣になっている。春節(旧正月、今年は2月16日)前後には、地元住民にとどまらず、市外からの観光客も訪れ、カモメの鳴き声と、人びとの笑い声が海上にこだまし、青島の調和の美を遺憾なく発揮した。

カモメと「スキンシップ」を楽しむ観光客

はるかかなたのシベリアや国内の東北地方から飛来し、越冬して寒さを避けるカモメたちは、青島の人びとの長年にわたる細心の加護の下に、この都市の友人になっている。特に前海の桟橋景勝地では、群れをなして飛び交うカモメたちが、時に赤い岩礁に止り、時に欄干で羽を休め、食べ物をまいてくれる観光客に出会うと、カモメたちは、情熱的にそれに応え、少しも臆病がらない。桟橋でカモメたちが周囲に集まってくると野趣を堪能できる。「毎年この時期になると、子どもを連れて、桟橋に見に来ますよ。たくさんのカモメを見ると幸せな気持ちになりますね」と青島市民の劉さんが笑顔で話していた。

えさをゲットするカモメ

実は、青島とカモメの縁は深く、1994年12月、夕刊紙『青島晩報』と青島市林業局が積極的に提案して、桟橋東側の青島にえさをまき、全国沿海都市に率先して「カモメ引き止め作戦」を展開した。その後、20年余の努力で、青島に飛来するカモメは1994年の約2000羽から、どんどん増えて現在では10万羽に近い。10万羽ものカモメの越冬は、青島のロマンチックな冬の風物詩となり、人と自然の貴重な友情の証でもある。(馬暁婷)

 

えさをもらいに接近―「こんにちは」

 

 

人民中国インターネット版  2018年3月

 

 

 
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