菌活(益生菌养生)

2018-07-16 14:19:20

=福井ゆり子 翻訳/編集=銭海澎

 

 

就活という言葉がまずあった。就職するための活動を意味する就職活動を縮めたものが「就活」だ。これをもじった「婚活(結婚するための活動)」という言葉が生まれたのが2007年頃のこと。それから「妊活(妊娠するための準備や活動)」だの「終活(人生の終末に向ける準備)」だの、さまざまな言葉が出て来た。今回取り上げるのは「菌活」で、これは「体に良い働きをする菌を食事からとり入れること」を指し、乳酸菌だの酵母菌だの、腸内環境を整えてくれる「菌」を使った発酵食品を積極的に摂ろうという最近のブームだ。 

“就活”是最早出现的“~活”类词语。它是“就业活动”的缩写,即为求职而开展的活动。2007年,在该词基础上衍生出了“婚活(以结婚为目的的活动)”。此后,又出现了“妊活(为怀孕所做的准备和相关活动)”、“终活(为迎来完美的临终时刻所做的准备)”等各种用法。本期我们要为大家介绍的“菌活”,指的是“通过食物,摄取对身体有益的菌类”,比如乳酸菌、酵母菌,都具有调节肠内环境的功效,最近,日本掀起了一股踊跃食用添加菌类发酵食品的热潮。

この「菌活」、実は日本の伝統食の見直しにも近いものだともいえる。味噌も醤油も納豆もそうだが、日本の伝統食といわれるものには、発酵の力を利用した調味料や食品がとても多い。菌の力を利用すれば、長期保存ができるうえに、おいしくなり、健康にもよい。世界各地に発酵食品は存在するものの、日本の食品には特に多用されており、発酵なくして日本料理なしともいえるほどだ。

“益生菌养生”,实际上就是对日本传统食物的一种重新认识。比如,味噌、酱油和纳豆都属于发酵食品,在日本的传统食物中,通过发酵制成的调味料和食品非常多。有效利用益生菌,不仅可以延长食物的保存期,还能使食物更加美味,并且有益健康。虽然世界各地都有发酵食品,但当属日本食品应用发酵技术最为广泛,甚至可以说没有发酵就没有日本料理。

私も発酵食品は好きで、「菌活」をしているのだが、なかでもお気に入りは、「ぬか漬け」。「ぬか漬け」は、米ぬかに水と塩、昆布などのうまみを出すものを加えて発酵させた「ぬか床」に、キュウリやダイコンなどの野菜を漬け込んで食べる漬物のこと。毎日1回、夏には朝夕2回、ぬか床をかき回さなければならないなど、手間ひまかかるものだが、ぬか床はぬかを足しながらずっと使い続けることができ、「おばあちゃんのぬか床」という言葉もよく聞く。そのため、家庭ごとの味があり、「おふくろの味」の代表的なものともいえる。

我本人也很喜欢发酵食品,正在践行“益生菌养生”,其中最爱“米糠酱菜”。这是在米糠中加入水和盐,再加入海带等提鲜的食材,使其发酵成为“糠床”后,放入黄瓜、萝卜等蔬菜腌制而成的咸菜。虽然每天要搅拌一次“糠床”,夏季甚至要早晚各搅拌一次,需要花很多功夫照料,但有了“糠床”,只要不断添加米糠,就可以一直使用下去,所以常听日本人说“外婆的糠床”,可见其生命力之久。也因此,每家的酱菜都有其独特的味道,米糠酱菜可以算是一种能代表“妈妈味道”的食品。

 

しかし、ぬかをかき回すと、手にぬかの匂いがついてなかなか消えないため、一時期は「ぬか臭い=田舎臭い」イメージがあり、若い人には敬遠されたものだ。しかし、今や冷蔵庫を利用すればさほど頻繁にかき回す必要もないし、食に気を使う人を中心に人気が復活している。何が面白いかというと、ぬか床は生きたものだから、その時々で状態が変わることで、手をかければおいしくなり、怠ければぬか床は使えなくなってしまうこともある。これも「育てる喜び」と言えるのだろうか。

然而,由于搅拌米糠时,手上会沾染米糠的味道久久不能散去,米糠酱菜曾一度给人一种“土气”的印象,令年轻人敬而远之。不过如今,人们把米糠酱菜放入冰箱冷藏,就无需频繁搅拌了,这让米糠酱菜在美食爱好者中又恢复了人气。要说这其中的乐趣,那就是“糠床”是有生命的东西,其状态会随着时间而改变。悉心搅拌,腌制出的酱菜就好吃,而一旦惰性上来疏于照料,“糠床”就有可能失去作用。这也就是所谓的“培育带来的惊喜”吧。

 

 

 

 

 

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