小寒
2021-01-13 08:47:59
二十四節気は中国の世界無形文化遺産で、東アジア諸国と共有されている。日本の大家による節気に関する俳句の中国語訳コーナーは、開始から数年、読者の皆さんの好評を得てきた。今年からは、中国の文人による節気を賛美した詩歌も追加し、東方諸国の詩歌の「和して同ぜず」の美感を体感できるようにした。さらに、中国の著名な篆刻家・書道家の駱芃芃さんを迎え、手書きの俳句と漢詩に加え、彼女の節気に関する篆刻作品も掲載することとした。「俳、詩、書、印」の調和の美を共に鑑賞しよう。
王丹丹=イラスト
モナリザはいつもの{ごと}如し{きく}菊{か}枯るる
(山口青邨)
庭院对厅堂
蒙娜丽莎笑如常
冬菊已枯黄
(王衆一 訳)
蒙娜丽莎依旧美
菊花庭上已干枯
(王岩 訳)
{おうぎし}王羲之{も}模す{しょうかん}小寒の{たく}卓{ふ}拭き{きよ}清め
(大石悦子)
擦干净桌子
小寒居家好习字
摹写王羲之
(王衆一 訳)
小寒书桌抹干净
提笔临摹王羲之
(王岩 訳)
簡体字(中国)・常用漢字(日本) 対応表
干-乾 习-習 临-臨 丽-麗
漢詩
《山园小梅·其一》
(宋)林逋
众芳摇落独暄妍,占尽风情向小园。
疏影横斜水清浅,暗香浮动月黄昏。
霜禽欲下先偷眼,粉蝶如知合断魂。
幸有微吟可相狎,不须檀板共金尊。
{さんえんしょうばい}山園小梅・その一
{りんぽ}林逋 (宋)
{しゅうほうようらく}衆芳搖落して {ひと}独り{けんけん}暄妍
{ふうじょう}風情を{し}占め{つ}尽くして {しょうえん}小園に{む}向こう
{そえいおうしゃ}疎影横斜 {みずせいせん}水清浅
{あんこうふどう}暗香浮動 {つきこうこん}月黄昏
{そうきん}霜禽{くだ}下らんと{ほっ}欲して {ま}先ず{め}眼を{ぬす}偸み
{ふんちょう}粉蝶{も}如し{し}知らば {まさ}合に{こん}魂を{た}断つべし
{さいわ}幸いに{びぎん}微吟の {あい}相{な}狎るべき{あ}有り
{もち}須いず{だんぱん}檀板と {きんそん}金尊を{とも}共にするを
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