『中国新聞週刊』 配達人生

2020-09-07 16:16:32

 

 今年2月、中国人的資源・社会保障部はデリバリー配達員の正式な職業名を「網約配送員(ネット注文配達員)」と定め、国家職業分類リストに収めた。従事者が数百万いる職種についに正式名称が付いた。今年、感染拡大が最も厳しい時期に、300万人のデリバリー配達員が都市の各地で活躍し、薬品・食品・荷物などを配送し、人々の日常生活を支え、感染症予防・抑制に大きな貢献を果たした。その代表の一人は3月30日発売の米誌『タイム』の表紙に掲載された。中国で急速に発展している「インターネット+サービス業」の代表として、デリバリー配達業は誕生から見る見るうちにスポンジのようにますます多くの青壮年労働者を吸収しており、感染症によってそのスピードをさらに速めた。今年1月から現在までに、中国デリバリーの大手「美団(Meituan)」と「餓了麼(eleme)」は合計200万人を新たに雇用した。20~30年前は、多くの出稼ぎ労働者が沿海部の工場で働くことを選んだが、現在は大都市で宅配便の配達員、デリバリー配達員となることが若い出稼ぎ労働者の第一志望だ。しかし、社会保障制度の不備や昇進システムなどの問題によって、大部分はお金を稼ぎふるさとに戻ることを選んでいる。社会はこれらの人々に一層関心を払い、彼らが都市部に定住できる未来と昇進制度を提供しなければならない。2020年7月27日 
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