『三聯生活週刊』 優れた職業教育

2021-12-20 16:46:07


かつて中国の職業教育は、高校や大学に進学できなかった生徒のためのものと見なされていた。計画経済時代、重工業を中心とした国有企業が熟練工を育成するために師弟制度を採用していたのが理由だ。市場経済時代になり、輸出加工企業が盛んになったが、ほとんどが生産ライン方式を採用し、業務を遂行する上で労働者にスキルがほぼ不要となったため、企業は高い技能を持つ人材の育成に力を入れなくなった。従って、過去40年間で出稼ぎ労働者が徐々に工場の主な労働力となっていった。しかし近年、中国の従来型産業のモデル転換・高度化や新産業の発展に伴い、高度な技術を持つ人材への需要が高まっており、現行の教育システムではもう対応できなくなった。そのため、職業教育は政府にかつてないほど重視されている。10月13日、中国共産党中央弁公庁と国務院弁公庁は「現代職業教育の質の高い発展の促進に関する意見」を発表し、今後数年間の中国の職業教育の発展目標を提起した。中国の職業教育が強化されない最大の原因は、市場化がそれほど進んでいないからだという専門家の意見もある。この数年の改革は、新しい局面を開き、職業学校の市場化、運営者の多様化を推進することを目標とし、市場と緊密に結び付ける方式で職業学校の改革を促す。

関連文章