胡宏偉 著
中国の東部沿海地区に位置する浙江省は、1人当たりの天然資源保有量が中国の各省・直轄市・自治区の中で下から数えて3番目である。しかし改革開放後の40年間、同省の経済発展水準は常に先頭を走ってきた。1980年代に浙江省南部の「温州モデル(個人・家庭経営モデル)」を全国各地でまねるブームが起こってから、世界的な日用雑貨取引の中心地である義烏マーケット、また現代の中国人の支払い手段と買い物の形を変えた世界最大のEC(電子商取引)プラットフォームを展開するアリババまで、浙江省はさまざまな分野で中国のトップに立ってきた。著者は、国内の多くの主要メディアで勤務した経験があり、浙江省の経済発展を32年間にわたって調査・研究し、関連報道を多く執筆し、自分でつかんだ多くの生情報を蓄積してきた。同書は同省が実践してきた改革の大筋に従って、客観的に40年間の発展過程を再現し、同省出身の多くの企業家たちの多彩な経歴を生き生きと紹介した。(浙江人民出版社 2018年9月 98元)