杜鳳蓮 王文斌他　著

　同書は中国の1万2471戸の家族と3歳以上の3万591人の家族構成員の時間利用情報を収集し、性別、都市・農村、年齢、学歴、家庭収入レベルなどから、現代中国人の時間利用情況と社会格差を分析した。これにより、中国人の時間利用効率の向上、生活レベルの改善、都市と農村の格差の縮小、男女格差の拡大と縮小などを示した。また現在、残業が中国人にとって普遍的な現象になり、性差別に新たな特徴が現れ、教育不平等の問題も依然として厳しいほか、小中学生の睡眠不足、大学生が学業に割く時間が少ないなどの問題を指摘している。

（中国社会科学出版社　2018年11月　78元）