『漫長的余生』

2023-01-03 17:18:14


1923年、洛陽近郊で北魏(386~534年。南北朝時代に鮮卑族の拓跋氏によって建てられた国)の宮廷女官・王鐘児の生涯が記された墓誌が発掘された。466年、30歳の王鐘児は南朝の劉宋から北魏に連れて行かれた。彼女の運命は、偶然にも北魏の「子貴母死(皇子が皇太子に冊立されるとその生母は殺される)」の制度と結び付き、権力闘争に巻き込まれ、宮廷女官や比丘尼として2代の皇帝を育て、北魏の宮廷で56年間暮らすこととなった。同書は墓誌などの史料に基づいて、王鐘児の波乱に満ちた生涯を語り、彼女の視点から北魏の宮廷内外の権力闘争を描いている。 

 

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