天津生まれの弘一大師(李叔同)は、中国近代の新文化運動における先駆者の一人で、文学や美術、音楽、演劇、仏教学などの多くの分野で才能を開花させ、現代人に多くの精神的財産を残した。彼は1905年に東京美術学校と音楽学校(現在の東京芸術大学)で、西洋絵画と音楽を学んだ。10年に帰国した後、犬童球渓が作詞した『旅愁』をもとに、中国で現在に至るまで歌い継がれている国民的な歌『送別』を書いた。同展は中国と西洋文化が融合する都市・天津を紹介するとともに、弘一大師の生活風景を写した写真や、日本留学での思想変化などを証明する貴重な資料からその生涯に迫る。
日時:5月28日~6月7日(土日祝休み)10:30~17:30
開幕式:5月28日15:00~
講座「私の叔父李叔同 弘一大師」:5月29日15:00~
講師:李莉娟(李叔同の孫娘)
会場:中国文化センター(東京都港区虎ノ門3ー5ー137森ビル1F)
料金:無料