今年9月9日、中国郵政は1セット4枚の切手「外国の音楽家」（2）を発売した。2010年7月に発売された同シリーズの古典派の巨匠4人とは異なり、シューベルト、ショパン、リスト、マーラーの4人はロマン派の巨匠だ。今回発売の切手は第1シリーズの規格とデザインを踏襲し、クラシック音楽の巨匠の彫刻の肖像、サイン、直筆譜の三大要素を掲載している。

　シューベルトの切手は『野ばら』の一部分を背景としている。貧しい家の出身だった彼は音楽的才能に非常に恵まれていた。ねばり強さと積極的な性格を表すため、肖像のシューベルトの口元は端がかすかに上がっており、頬の筋肉が少し張っていて、目がきらきら光って、自分の奮闘によって得た成績に満足している様子が表現されている。ショパンの切手は『マズルカ』の一部分を背景としている。肖像を見ると、彼の目と厳粛な口元は誇り、自信、前途に対する無限の憧れに満ちている。リストの直筆譜は『ハンガリー狂詩曲第3番』だ。肖像は中年を過ぎたリストで、このとき彼はすでに成功して名声を得ていたが、一生をかけて求めていた愛は絶望的で、そのため「疲労とやるせなさ」がよく表れている。マーラーの直筆譜は『交響曲第2番』だ。高く真っ直ぐな鼻筋が顔の重要な部分で、緩んだ筋肉に優しく深いまなざしが加わって、経験によって備えた矛盾感を表現している。