シルクロードの文物(一)

2018-07-31 16:24:26

 

 シルクロードは広い意味で陸上シルクロードと海上シルクロードを含む。陸上シルクロードの歴史は前漢の武帝時代(紀元前140~前87年)、張騫が使者として西域に派遣された頃にまでさかのぼることができる。これは古代のアジアとヨーロッパを結ぶ貿易の道であると同時に、東西文明の交流の道でもあった。

 519日、中国郵政は「シルクロードの文物(一)」記念切手41セットを発売した。絵柄はシルクロードの起点である陝西省で出土された代表的な4点で、それぞれ漢代の鎏金銅蚕と鎏金銅馬、唐代の鑲金獣首瑪瑙杯と八弁団花描金藍琉璃皿が選ばれた。

 漢代の鎏金銅蚕は現在陝西歴史博物館に所蔵されており、昨年514日、習近平国家主席は「一帯一路」国際協力サミットフォーラム開幕式の基調演説でシルクロードの歴史を象徴したこの貴重な文物について言及した。漢代の鎏金銅馬は現在、陝西省の茂陵博物館に収蔵されており、彫られているのは皇室が所有した汗血馬の姿だ。汗血馬の産地である大宛国(今のフェルガナ地方)は、張騫が西域に派遣された際に訪れた国である。唐代の鑲金獣首瑪瑙杯は現在、陝西歴史博物館に収蔵されており、これは中央アジアか西アジアからの献上品と推測している学者もいる。八弁団花描金藍琉璃皿は陝西省の法門寺博物館の収蔵品で、唐の僖宗(在位873888年)が仏を祭った道具であり、貴重なアラビアガラスでもある。

 

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