鄱陽湖

2020-06-09 14:16:51

 

 鄱陽湖は江西省北部、長江南岸に位置する、中国最大の淡水湖だ。贛江、撫河、信江、饒河、修河という五つの長江支流が同湖に流入している。季節によって湖の面積は500平方から4000平方余りに大きく変動し、長江の水量を調節する重要な役割を果たしている。
 中国郵政は720日、『鄱陽湖』特別切手31セットを発売した。絵柄はそれぞれ「石鐘山の珍しい音」「靴山の風情」「湿地の絶景」で、同湖の美しい景色を中国画で描いている。  
 「石鐘山の珍しい音」は鄱陽湖と長江の合流地点に位置する石鐘山の美しい風景を描いている。1084年、北宋時代の著名な文学者で政治家である蘇軾は、息子と共に夜石鐘山を訪れ、ここで鐘のような音が聞こえてくるのはなぜかと思いを巡らし、有名な散文『石鐘山記』を書いた。この山もこの散文によって有名になった。「靴山の風情」は鄱陽湖の中にある小さな島「靴山」を描いている。伝説によると、この山は仙女が落とした刺しゅう入りの布靴が変化したものだといわれている。「湿地の絶景」はコウノトリ、ソデグロヅル、ハクチョウなど珍しい渡り鳥が鄱陽湖で越冬する様子が描かれている。同湖は1992年「ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)」の登録地となり、世界最大規模の鳥類保護区だ。毎年、世界全体の95%以上のソデグロヅル、50%のマナヅル、60%のサカツラガンがここに渡って来る。
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