新時代の浦東

2020-10-21 15:03:32

 

 浦東新区は上海市の黄浦江の東岸に立地する。中国国務院が1990年に上海浦東開発・開放の重大な政策決定を発表してから、この30年間で浦東新区は農地から近代化した先進的な市街地に変身した。全国の約8000分の1の面積で、中国の国内総生産(GDP)の80分の1と貿易輸出入総額の15分の1をつくり出した。

 上海浦東開発・開放30周年を記念するために、中国郵政は7月20日に『新時代の浦東』特殊切手5枚1セットを発売した。同切手は浦東新区の国際貿易、科学技術、金融、文化および遠洋輸送機能を持つ代表的なエリアから、中国(上海)自由貿易試験区、張江科学城、陸家嘴金融城、浦江東岸と洋山港を選んで絵柄としている。

 中国(上海)自由貿易試験区は2013年に成立した中国初の自由貿易試験区で、改革の全面的深化と開放の拡大のための新しい道を探し、新しい経験を積み重ねる使命を担っている。切手にはカモメをイメージしたアーチ型の門、滴水湖臨港新エリアおよび彫刻の壁など試験区の代表的な建造物が描かれている。「張江科学城」は、中央に同科学城(サイエンスパーク)内にある第3世代の中エネルギーシンクロトロン放射光源「上海光源」を置き、その周りにはロボット、中国産大型旅客機C919、集積回路、チップのほか、「5G」や「AI」という文字が描かれている。陸家嘴金融城は中国で大きな影響力を持つ国際金融センターの一つで、切手には上海タワー、上海ワールド・フィナンシャル・センター、東方明珠塔などのランドマークが描かれている。「浦江東岸」には、この数年間でそこに建てられたオリエンタルスポーツセンター、上海メルセデス・ベンツ・アリーナ、東方芸術センター、中華芸術宮および浦東図書館が描かれている。「洋山港」は世界最大の自動化埠頭である洋山港、浦東と洋山港を結ぶ東海大橋が描かれている。

中国郵政2020年7月20日発売

  
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