中国の古典文学名著――『西遊記』(四)

2021-07-16 13:17:25


日本でもよく知られる中国四大名著の一つ『西遊記』は、16世紀の明代中期に成立し、唐の三蔵法師がインドから仏教の経典を持ち帰った史実に基づいて創作された全100回の伝奇小説だ。三蔵法師が弟子の孫悟空、猪八戒、沙悟浄と共に、幾多の苦難を乗り越え天竺へ経典を取りに行く物語を描いている。

「世界本の日」に当たる4月23日、中国郵政は「中国の古典文学名著――『西遊記』(四)」特別切手4枚1セットを発売した。それぞれ「悟空と偽悟空の戦い」「悟空、鉄扇公主の元を三度訪れ、芭蕉扇を借りる」「悟空、弥勒の助けで黄眉大王を退治」「三蔵法師、クモの女怪に捕まる」のシーンが描かれている。

2015年から、中国郵政は全5セットの「中国の古典文学名著――『西遊記』」シリーズ切手を発売し始めた。同セットはこのシリーズの第4弾だ。第2弾と第3弾はそれぞれ17年と19年に発売された。第1、2弾は、主に孫悟空が活躍する物語と、三蔵法師が弟子を取る物語を絵にした。第3弾からは、三蔵法師と弟子たちが仏典を求める旅の途中でさまざまな妖怪と戦う物語を描いた。今回の第4弾は前作にならって、伝統的な細密重彩画によって原作の第57~72回からえりすぐりの面白いシーンを生き生きと描写している。

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