中国書籍を日本の読者に 中国主題図書展示会が大阪で開幕

2019-06-25 14:24:02

 

23日、「2019年中国主題図書展示会」の開幕式でテープカットする中日両国の賓客。(大阪=新華社記者/馬曹冉)

【新華社大阪6月23日】20カ国地域(G20)首脳会議(大阪サミット)を目前に控えた大阪市で23日、中国の書籍を日本に紹介する「2019年中国主題図書展示会」が開幕した。日本で大規模な中国書籍の展示会が開催されるのは今回が始めて。読者に中国への理解を深める機会を提供する。

展示会は中国国家新聞出版署が主催し、中国図書輸出入集団が協催した。「交流を通じ学び合い、協力とウィンウィンを」をテーマに、政治や経済、文化などの各分野にわたる中国書籍の日本語版や英語版など約600種類、1500冊あまりを集中的に展示した。中国文化の持つ独特な魅力と現代中国の発展を日本の読者に伝え、理解してもらう窓口を目指す。

開幕式には、中国国務院新聞(報道)弁公室の郭衛民(かくえいみん)副主任や在大阪中国総領事館の李天然(りてんねん)総領事、日本財団の尾形武寿理事長、大阪府日中友好協会の田中潤治副会長、日中友好協会の大藪二朗常務理事(兼大阪府日中友好協会副理事長)、大阪府立中央図書館の西口禎二館長、講談社の渡瀬昌彦常務取締役など中日両国政府と出版文化界の代表ら約80人が出席した。

郭衛民氏はあいさつで「中日両国はともに豊かな歴史文化を持つ。出版は文化と文明の担い手、表現方法として、両国間の文明の相互学習と文化交流の促進に重要な役割を果たしている。今回展示した書籍が日本の友人の新中国成立70年間の巨大な変化に対する理解を助け、真実で立体的かつ全面的な中国を伝えることに期待している」と語った。

李天然、尾形、田中、西口各氏もあいさつし、それぞれ開幕に祝辞を送り、両国の出版文化産業の交流推進や両国民の相互理解増進に今回の展示会が果たす重要な役割を積極的に評価した。

 

23日、「2019年中国主題図書展示会」の開幕式で本を閲覧する来場者。(大阪=新華社記者/馬曹冉)

展示会では、書籍の展示のほか中国をテーマにしたデジタル図書館も開設された。中国の電子書籍データベースのデジタルプラットフォーム「チャイナ Eブック(China E-Book Hub)」と閲覧アプリの「中国快訊(ExpressReader)」を利用し、中国をテーマにした電子書籍約1万種類の閲覧サービスを提供する。大阪府立中央図書館が行う紙の書籍と電子書籍の同時貸し出しのニーズにも沿うものとされ、広く注目を集めている。

今回の展示会は展示イベントと販売イベントに分かれており、販売イベントは兵庫県西宮市のブックファースト西宮店で開催される。販売イベントは7月6日まで、展示イベントは7月22日まで。(記者/彭純、馬曹冉)

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