中日専門家が「新たな道のりにおける中国と世界」円卓会議で討論

2022-11-04 09:37:11

中央広播電視総台アジア太平洋総局が主催した「新たな道のりにおける中国と世界」円卓会議・東京会場が11月2日、日本の東京で行われた。日本からは、「村山談話を継承し発展させる会」の藤田高景理事長、日中協会の瀬野清水理事長、東アジア共同体研究所の孫崎享所長、ジャーナリストの八牧浩行氏、青山学院大学の羽場久美子名誉教授など各界の識者、専門家、学者、メディア代表が出席し、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)が中国と世界の発展に及ぼす影響や新たな歴史において人類運命共同体の構築を推進する重要な意義、中日関係をどのようにより良い方向に発展させるかといった点について、踏み込んだ交流と討論を行った。

「村山談話を継承し発展させる会」の藤田高景理事長は、中国は人民の生活向上を最優先課題とし、貧困撲滅という重要かつ困難な任務で大きな成果を収め、絶対的貧困撲滅の目標を達成したとし、世界の貧困削減の歴史の中でも非常に重要な成果だと評価した。また、世界とアジアの平和と安定のためには日本と中国の友好関係の維持・発展が極めて重要だと指摘した。

 

日中協会の瀬野清水理事長は、かつて重慶総領事として20年以上にわたり中国に滞在していた。瀬野理事長は、習近平総書記は第20回党大会報告の中で、中国の21世紀半ばまでの戦略構想を展望するとともに、中国式現代化は全ての人々が共に豊かになる現代化であり、平和な発展の道のりを歩む現代化であるとしており、中国の提唱する「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブの共同建設がより多くの成果をあげ、中国がより大きな発展を実現するための力強い原動力になることを期待しているとした。

東アジア共同体研究所の孫崎享所長は、中国はこの10年で極めて大きな成果を手にしたと評価するとともに、今後中国は習近平総書記が第20回党大会報告の中で挙げた戦略構想によって発展していくことになるだろうと指摘した。その上で、これはこれまでになかった発展モデルを世界に示すもので、この発展モデルの成功を期待しているとした。

 

山口大学の纐纈厚名誉教授は、第20回党大会は世界が注目した一大事で、全世界が中国に対して引き続き世界平和と発展の中で重要な役割を発揮するよう高い期待を寄せているとした。その上で、国際社会は中国を手本として、繁栄した豊かな世界を発展目標に掲げるべきだと指摘。さらに中国の提唱する「一帯一路」イニシアティブはまさに全世界が共に発展し、繁栄する「中国の案」を推進するものだとし、中国との協力拡大は日本の利益にもマッチするため、日本は中国との協力を政策において優先させるべきだと指摘した。

ジャーナリストの八牧浩行氏は、第20回党大会では独立自主の平和的外交政策を終始実行し、協力の道を歩み、決して覇権を求めたり、国の拡大を図ったりせず、発展途上国の発展を支持し、サポートしていくことを掲げていると指摘し、中国が人類運命共同体の理念をさらに進化させ、より多くの世界貢献をしていくことに期待しているとした。さらに日本はより一層積極的に中国との関係を強化し、アジア地区の平和と安定を促進させるべきだと指摘した。

青山学院大学の羽場久美子名誉教授は、日本と中国の両国の人々が、人的・文化的交流や経済貿易の往来を通じて、より一層友好を深め、美しい未来の構築に手を携えてほしいとした上で、中国にはアジアと世界の平和的発展においてより一層大きな役割を発揮することを期待しているとした。そして日中両国の協力は世界の発展のためのより大きな貢献になることを信じているとした。

円卓会議には、日本人専門家のほか、法政大学の王敏名誉教授、在日中国企業協会副会長で中国光大集団東京代表処の張雲首席代表、横浜山手中華学校の張岩松校長も出席し、交流を行った。(編集TG)

「人民網日本語版」2022年11月3日

 

 

 

 

 

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