「中日青少年交流推進年」開幕式が北京で開催

2019-04-19 14:02:03

 

「中日青少年交流推進年」開幕式が414日、北京の釣魚台国賓館で開かれた。王毅国務委員兼外交部長と日本の河野太郎外相が出席し、あいさつをした。

 

「中日青少年交流推進年」のオープニングセレモニーに出席した王毅国務委員兼外交部長と河野太郎外相

王部長はあいさつで、中日青少年交流推進年の開幕を祝い、以下のように述べた。中日両国は一衣帯水の隣国であり、両国関係には困難な情況がしばしば現れ、幾多の曲折を経たが、平和と友好は両国民が一貫して共に抱いている願いだ。昨年、両国の指導者と各界の努力により、中日関係は正常な軌道に戻った。関係改善の具体的な成果の一つとして、両国政府は中日青少年の交流を推し進めることで一致し、今年を「青少年交流推進年」と定めた。今後5年間、双方から3万人が交流や相互訪問に参加する予定だ。このことは両国の相互理解の深化、友好の基盤をしっかりと固めることに、積極的かつ深い影響を与えるだろう。

 

両国の歌を披露した中日両国の大学生たち

王部長はさらに次のように述べた。「青少年は国家と民族の希望であり、中日関係の未来の担い手でもある。両国の青少年たちには、志を高く持ち、責任と使命を担い、両国関係の歴史から教訓をくみ取り、先輩たちの手から中日世代友好のバトンを受け継いでほしい。知識を行動に生かし、若者の前向きなイノベーションと知恵で、交流活動をたくさん行い、相互理解と相互認識を増進し、両国の民間交流において最も活躍する担い手となることを期待する。また、時代と共に進み、よりいっそう開放的で包容力のある心を持ち、相手国の発展や進歩を客観的かつ理性的に捉え、交流を通して互いに長所を学んで短所を補い、いっしょに両国の互恵協力や共同発展に貢献してほしい」

王部長は中国の若者がよく言う言葉を使って、両国の青少年たちを励ました。「今の若者はよく『我想、我能(やろうとすれば、必ずできる)』と言う。私もこの言葉を両国の全ての若者に贈りたい。中日友好という偉大な事業であっても、推し進めていけば、必ず実現することができ、必ず成功する」

 

開幕式の会場

これに対し河野外相は、「両国関係の未来を担う若い世代にとって、相互理解と相互信頼は非常に重要だ。両国の若者たちが交流や協力を進めて日中友好の懸け橋となることによって、日中関係を深めていこう」と期待を語った。

また、河野外相は自らの経験を例として、両国の青少年を励まして、次のように述べた。「日本語にも『百聞は一見にしかず』という言葉がある。若い頃に、自分で直接外国へ出掛け、その土地の文化や社会に触れることは本当に貴重だと思う。私が初めて中国を訪れたのは今から40年前、高校生の時のことだった。非常に強い印象が今でも残っている。あの時の気持ちは、日中両国をしっかりとつないでいかなければならないという、今の外務大臣としての仕事にもつながっていると思う」

あいさつの最後、河野外相は、「この後、王部長と経済について、明日は外交などについて幅広く意見交換をする。日中関係を支えてきた国民同士の絆をさらに強固なものにしていくために、政府として何ができるか、さらに議論を深めていきたいと思う」と締めくくった。

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