中国の中部にある湖南省は、長江の中流域に位置する。湖南省といえば、多くの日本の読者は毛沢東や曽国藩といった歴史上の人物を思い浮かべるかもしれない。実は湖南省は、輩出された人材以外にも、豊かな自然や民俗文化、伝統手工芸などで国内外の観光客に愛されている。

今回の「美しい中国」は、湖南省南西部にある邵陽市を紹介する。ここ数年、邵陽市は広西チワン（壮）族自治区の桂林に匹敵する崀山の丹霞地形、ミャオ（苗）族やトン（侗）族の豊かな民俗文化、地元の楠竹（モウソウチク）で作られた工芸品などで国内からますます注目を集めている。２０１７年６月に邵陽武岡空港が開港したことにより、同地への旅行はいっそう便利になった。

人民中国インターネット版　2020年6月