王毅部長がアフガン問題4ヶ国会合に出席、今後の協力に5つの提言

2021-09-18 11:57:31

王毅国務委員兼外交部長(外相)は16日、タジキスタンドゥシャンベで、ロシアのラブロフ外相、パキスタンのクレシ外相、イランのムーサヴィー外務次官補とアフガニスタン問題に関する非公式会合を行った。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。

王部長は「上海協力機構(SCO)の関連会議に共に出席するにあたり、アフガニスタンの重要な近隣国であり、地域に影響力を持つ国でもある我々4ヶ国は、意思疎通と協力を強化し、一致した声を挙げ、前向きな影響を及ぼして、アフガニスタンの状況の平穏な移行の促進に建設的役割を果たす必要がある」と指摘。

「現在のアフガニスタンの状況は、混乱から安定への移行の重要な段階にある。アフガニスタンでの戦争は終結したが、アフガニスタン問題は依然未解決だ。パワーポリティクス、軍事介入、そしていわゆる『民主主義への改造』が、アフガニスタンに現在の状況をもたらした根本的原因だ。米国とその同盟国の性急な撤退は、アフガニスタンに新たな問題をもたらした。アフガニスタンの新たな政治枠組はまだ確立しておらず、民族宗派対立が複雑に入り組み、局地衝突や生活難などのリスクが際立っており、将来の発展は不確実性を抱える」とした。

王部長は、アフガニスタンに関する4ヶ国の今後の調整と協力について、(1)米国に約束履行と責任負担を促す、(2)アフガニスタンと接触し、良い方向に導く、(3)安全保障上のリスクの波及を防ぐ、(4)アフガニスタン支援で各国が力を合わせる後押しをする、(5)アフガニスタンが地域協力の潮流に融け込むサポートをすることを提言した。

また王部長は、「アフガニスタンの新政権に対する地域諸国の期待は、『包括性』、『テロ対策』、『善隣」の3点に集約される。この3つの特徴があって初めて、アフガニスタンは長期的安定平和の政治的基盤を築き、近隣諸国を始めとした地域諸国は各々の正当な権益を守ることができる。中国は、ロシアやパキスタン、イランなど地域諸国と協調を強化し、アフガニスタンの混乱防止と安定維持、テロ抑制と暴力停止、平和再建のために、そして地域の最終的な恒久平和実現を後押しするために、建設的役割を果たしていきたい」と表明した。

 

「人民網日本語版」2021917

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