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中国の国宝『清明上河図』東京で初の海外公開

中国の北宋時代(960~1127年)の宮廷画家・張択端が描き、中国絵画の最高傑作と讃えられる『清明上河図』が1月2日から24日まで、日本の東京国立博物館で公開された。中日国交正常化40周年の記念行事である「北京故宮博物院200選」に出品されたもので、同作の初めての海外展示。

『清明上河図』は、清明節時期の北宋の都・開封(現在の中国河南省開封市)の繁栄ぶり、人々の暮らしを細かく描いたものと言われている。全長約5㍍、縦24㌢の絹本製の絵巻の中に登場する人物は約780人。繁栄を願う中国人の心を象徴する至宝で、国家1級文物(国宝)にも指定されている。  塚本麿充・東京国立博物館東洋室研究員は、「非常に長い間、故宮博物院にアプローチしてきて、ようやく双方の気持ちが合致しました。この素晴らしい作品の日本公開が初めて実現したことに、心から感謝の意を表します」と語った。

「北京故宮博物院200選」では、中国・北京の故宮博物院の所蔵品180万点から、書画をはじめ陶磁器、青銅器、漆工芸、琺瑯、染織の選りすぐりの名宝200点が出品されている。その約半数が国家1級文物で、さらに門外不出の宋・元時代の書画を含む日本初公開の作品も多数展示。『清明上河図』の展示は終了したが、同展は2月19日まで行われる。

 

人民中国インターネット版 2012年2月22日

 

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