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巨大卸売り市場 義烏 新シルクロードの起点に

 

浙江省のほぼ中央に位置する義烏市は、近年急速に発展しつつある商業貿易都市であり、「中国最大の雑貨卸売り市場」と称される。

 

 

市街区の大通りに面した建物のほとんどは、一階が店舗になっている。市内最大の商業ビルには4万以上の店舗が集まり、10万人近くの商人が商売をしている。同市の商人の60%は海外と取引しており、取引額は年間四百億ドルを超える。輸出コンテナ数は1日あたり1000個。取引先は200あまりの国や地域におよび、輸出入額は年間28億ドル以上。義烏は世界中からバイヤーが集まる場所なのだ。

 

義烏は宝の山

 

「義烏は宝の山です。義烏のことを知った人から豊かになれます」と話すのは、イエメン人のムハンマドさんだ。7年前に義烏にやって来て、靴やアパレルの取引を始めたときは、まさか中国で儲けられるとは思いもしなかった。しかし今ではちょっとした金持ちになっている。

 

義烏に現在のような大規模な雑貨市場が形成される前も、中国にやって来るアラブ商人は少なくなかった。彼らは、北は東北地方から南は広東省さらには海南島まで、中国各地に赴いて商品を仕入れた。

 

しかし商品を仕入れるために中国各地を駆けずりまわるのはとても大変だった。「コストや中間の手間もかかる。商品の損失リスクも高いし、商売はなかなかうまくいきませんでした」とムハンマドさんは話す。

 

そんなとき、義烏に雑貨市場が誕生した。「私たちにとってまさに『恵みの雨』のようなものでした。私やアラブの友人たちはみんな、会社を義烏に移しました。ここの商品は広東省の東莞市や順徳市に比べると少々高いものの、長旅をしたり出張したりなどの支出を省くことができるため、総コストはほとんど変わりません。しかも、義烏はこんなにも発展し、国際的な雑貨市場として有名になりました。義烏の雑貨であればすぐに買い手がつきます。中国各地のメーカーも製品を義烏に持ってきて売ろうとするので、外に買い付けに行かなくて済みます。ここで中国各地の商品を仕入れることができるのです。私たちは義烏から大きな実益を得ています」

 

ドイツ人のフレイさんは、世界各地の顧客のために商品の情報や資料を探し、各種の物流手段を提供するのが一番楽しいと話す。「ここではさまざまな商品を仕入れることができます。大量に注文することもできるし、サンプルだけを少量注文することもできる。ここで働いている人たちは仕事の能率が高く、彼らとの商売は非常にうまくいっています」と満足げだ。

 

フレイさんは2年前に義烏にやって来て、「富智環球」という名の貿易会社を設立した。社内にはヨーロッパから持って来た製品が展示されている。イタリアの革靴、ドイツのビール、そしてフランスのワインなどだ。しかしそれ以上に展示されているのは、中国各地で生産された日用雑貨の数々。商売の規模はまだそれほど大きくないが、義烏の雑貨卸売り市場のもとにあれば、会社の未来は明るいと自信をのぞかせる。

 

義烏市場

▽2005年末時点で市場の総面積は260万平米、店舗数は5万8000店。市場には、43の業界の1900種類、40万品目の商品が出回っている。市場内の店舗をすべて見てまわるには、各店舗を1分間、1日8時間見ると計算しても、120日以上かかる。

▽義烏市は浙江省に位置し、面積は1105平方キロ。南は福建省に接し、北は上海経済区とつながり、東には寧波港がある。上海からは300キロ、杭州からは120キロ。

▽毎年各種の展示会が80あまり開催されている。とくに有名なのは「義烏小商品博覧会」。

▽交通

【飛行機】

北京からは月、水、金、日の夜9時ごろ、義烏への直行便がある。所要時間は1時間40分、運賃は約150ドル。

広州からは毎日朝8時半、午後5時20分、夜9時に便がある。所要時間は1時間30分、運賃は約150ドル。

【列車・バス】

上海からは列車で約4時間、バスで約6時間かかる。どちらも発着数は多い。

杭州からは列車あるいはバスで約2時間かかる。発着数は多い。



 

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