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上海  万博に向けて準備進む
 

積極的に万博に参加する市民

上海市はさまざまな市民活動を催して万博を宣伝している。

2007年からは「百万人がバイリンガルに」という運動を行って、市民たちに英語と中国語の普通話(標準語)を学ぶように呼びかけている。この運動は観光や飲食、交通、郵政などのサービス業から始まり、今では一般の市民にも広がっている。

市民は近くの社区(コミュニティー)に設立された学校に通って言葉を学ぶ。インターネットを通して独学することもできる。いずれも無料だ。

段階的な学習を経て、最後には試験がある。合格すると「バイリンガル証書」が授与され、これを持っていると万博の関連グッズを買うときに割引になるなど優遇サービスが受けられる。

また2004年からは、小中学生を対象にした「万博の小さな使者」コンクールを行っている。作文や英語力、総合能力を審査して優秀な子どもを毎年10人選んでいるのだ。選ばれた「小さな使者」たちは、各社区で催される万博に関する宣伝、エコ推進などの公益活動に参加する。

「万博の小さな使者」コンクールの責任者である呂偉さんによると、今年は「小さな使者」たちのなかから英語が上手く、柔軟性がある子どもを数人選び、英語以外の外国語も勉強させて「小さな通訳」に育てる予定だという。子どものボランティアは親しみやすくて喜ばれるほか、子ども自身にとってもいい社会勉強になる。

昨年の「小さな使者」育成クラスには、とても腕白でしょっちゅうケンカをする子どもがいた。ほかの子たちは彼から遠ざかり、彼自身も自分は駄目だと思って荷物を片付けて帰ろうとした。

それを見た呂さんは彼と話をした。話をするなかで、彼は反応が速く、考え方も筋道が通っていることに気がついた。そこで、模擬オークションの司会者をやらないかと誘った。

オークションの当日、初めて司会者という大役を務めた彼はまったく緊張することもなく、しっかりとオークションを運営した。場内がしらけると、観客に拍手をさせて盛り上げた。そして円満にオークションを終らせた。

このことがあってから、他の子どもたちは彼のことが好きになり、本人も自分に自信を持つようになった。

「万博の小さな使者」コンクールは、子どもたちに万博に参加するよう呼びかけるだけでなく、この活動を通して子どもの潜在力を引き出し、社会に対応できる実践能力を養う意味もあるのだ。(文=常翠芳 写真=王丹丹)0807

上海で暮らす日本人

 
JTB(上海)国際旅行社 恒松志保さん
南外灘の布市場ではチャイナ服をオーダーメードできる


本誌 上海に来てどのくらいになりますか。
恒松 仕事の関係で上海に来て、もう一年半になります。私の仕事は、日本から中国にやってくるツアー客のスケジュールを立てることです。
本誌 上海の生活は慣れましたか。
恒松 上海は暮らしやすい都市です。日本人もたくさんいますし、日本料理店やマッサージ店、日本のデパートもあります。何でも手に入りますし、値段も安い。最近はよく南外灘の布市場へ行きます。そこでは生地を買い、日本の雑誌の図案に基づいてオーダーメードで服を作ることができるのです。上海の食べ物も大好きです。一番好きなのは火鍋、とくに「来福楼」の火鍋はとてもおいしいですよ。湖南料理、四川料理などの辛い料理も好きです。
本誌 周りの中国人との付き合いはどうですか。
恒松 中国人の友人もたくさんいます。私は中国に来てから中国語を勉強し始めたので、あまり上手に話せません。ですから、いつも友人たちから標準語や上海語を学んでいます。とても楽しいです。中国人はとても率直です。日本人のように細かいことを気にしたり敏感すぎることはありません。友人たちは、私も中国人のようだと言いますが。
本誌 上海に来て一番印象深いものは何ですか。
恒松 上海の男性でしょうか(笑)。家事もできますし、女性と食事をするときは必ずお金を払います。上海の女性がうらやましいです。
本誌 上海にやって来る日本人におすすめの場所はありますか。
恒松 日本の若い人たちは上海でよくショッピングをします。そこで私は、「新天地」や「泰康路」をおすすめしています。景色を見るならやはり外灘でしょうか。夜景がとても美しいです。伝統的な観光名所ならば「豫園」ですね。食べ物については、上海で最近流行している「創作料理」をおすすめします。伝統的な中   華料理に新しいアイデアをたくさん加え、外国人の口にも合うようになっています。




 人民中国インターネット版 2008年8月1日

 

 

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