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古の姿がよみがえる 永定門

 

歴史の保護と再開発

 

正陽門の城楼の上にある中軸線の羅針盤



  再建された永定門の一帯は、北京城南部の特色ある景観となった。永定門の北側の前門大街と天橋の再開発もすでに始まっている。北京城の中軸線は、新しい姿でオリンピックを迎えようとしているのだ。

 

しかし都市の再開発については、「北京は歴史文化の名城であるため、大規模な移転や改造は都市本来の風貌を壊す」と考える人も少なくない。これに対して羅さんは次のように語る。「北京は中国の政治と経済の中心であり、人口も多い。都市の発展は、もともとの風貌を守ることも大切ですが、住民の生活要求を満たす必要もあります。このため北京は、莫大な資金と労働力を投入して、都市の風貌の保護に力を入れています」

 

数年前、北京は市全体を調査して、市街区内に二十五の歴史文物保護区を定めた。これにより、胡同(横町)など北京情緒が色濃く残る建築物を保護している。また、非保護区の再開発についても、指導や管理を行っている。

 

社会が進歩するにつれ、中国人の文化財保護に対する意識が高まり、北京の都市風貌の保護も進んでいる。永定門の再建は、そのひとつの証拠であるともいえるだろう。  (王浩 沈暁寧 高原=文、魯忠民 馮進 楊振生=写真)

 

人民中国インタ-ネット版

 

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