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万博会場で『孫文と梅屋庄吉』展

 

孫文と梅屋庄吉とは……

孫文(右)と梅屋庄吉(左)(提供 孫文と梅屋庄吉研究センター)

孫文は中国の清末から民国初期にかけての政治家・革命家。1911年の辛亥革命を指導して、中華民国の初代臨時大総統に。梅屋庄吉は、映画事業などを興した明治・大正時代の実業家。日本にゆかりの深い孫文とは、30年に及び交流した。両者とも10代前半で海外へ赴き、祖国やアジアの未来を見つめていた。

20代に出会った2人の青年は「君は兵を挙げたまえ。我は材を挙げて支援す」との盟約を結んだ。「清国を革命し、人々が平等で自由に暮らせる平和な社会を作る」という孫文の理想に共鳴した梅屋は、その誓いを生涯貫く。現在の価値で2兆円と試算される、自らの巨額な資産を惜しげもなく孫文の革命運動に注ぎ込んだ。しかし日本では、親中国の人物として一時国賊扱いを受けた梅屋は、家族や同志に累が及ぶのを怖れ、自らの過去を封印したため、その功績は1972年の日中国交正常化まで明かされることはなかった。そして来年に辛亥革命百周年を迎えるいま、世界の大舞台で、その真相が初めて明かされるのである。

梅屋庄吉の書

 

『孫文と梅屋庄吉展』
日時 8月24日~29日
場所 日本館イベントステージ
概要 革命の父・孫文と日本の実業家・梅屋庄吉との交流を、ドキュメンタリー映像と史料の展示で紹介
主催 孫文と梅屋庄吉研究センター
後援

日本国外務省、上海市人民対外友好協会、上海孫中山故居記念館、上海市孫中山宋慶齢文物管理委員会、温故知新の会

協賛 中日両国の企業、団体および市民
実施 上海万博『孫文と梅屋庄吉』実行委員会
   

人民中国インターネット版 2010年9月3日

 

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