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手にぎりひょうたん

 

文=楊振生

ひょうたんは中国で広く栽培されている農作物で、食用以外にも容器として人々の生活に密着している。ひょうたん(葫芦)の発音は「福禄」と似ているので、古くから吉祥の意味を含み、悪魔よけにもなると人々にも信じられていた。工芸品としてのひょうたんは明末に現れ、康熙、乾隆の時代に最盛期を迎えた。民間に広まった後様々な効用を持つひょうたんが登場してきた。北京の人々が一番好きなひょうたんは手にぎりひょうたん(ゴロゴロひょうたん)と呼ばれている。

様々な大きさの手にぎりひょうたん

手にぎりひょうたんは小さいのに限る。手の中で転がすのにちょうどいいサイズだ。直径8㌢以下のものを手にぎりひょうたんといい、一般的には高さ4~7㌢のものが多い。小さくてコロコロしてて可愛い。手にぎりひょうたんは指や手のひらの神経、筋肉を刺激し、ツボマッサージとして健康にもいい。同時にひょうたんそのものもつやが出て輝き、つるつるして美しく、手放せなくなる。手作り天然芸術品の手にぎりひょうたんは心にも体にもいい。

小さくて精巧な手にぎりひょうたん

手にぎりひょうたんは小さいほど高い。直径5㌢前後のは数十元ぐらい、3㌢ぐらいのは数百元ほど、8㌢以上のは5元で買える。潘家園、天意卸売市場で売られている。

アメリカ向けの手にぎりひょうたん

 

 

 

人民中国インターネット版 2013年9月27日

 

 

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