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青島よりきめ細かな砂

 

日照の美しい砂浜は、ますます多くの観光客を引きつけるようになっている 

日照全体で168.5キロある海岸線のうち、60キロ余りが「金砂灘」と呼ばれる砂浜で、砂のきめが細かく海水は澄んでいる。このうち7キロほどが最も質の良い砂浜で、波が穏やかで砂浜も広く、砂も特にきめが細かい。幼少時を日照で過ごしたノーベル物理学賞受賞者の丁肇中(サミュエル・ティン)氏は、「ハワイもかなわない」とたたえている。

ここは日照海浜国家森林公園内にあり、毎年夏には海水浴や日光浴を楽しむ観光客でにぎわう。6月の初め、ビーチはまだ若干静けさを保っていて、潮が引いた後の砂浜には小さなカニの掘った穴が見え、その横ではカニが小さな砂のボールをこしらえている。青島からやって来た大学4年生の王静宜さん(22)と李爽さん(23)はこの日とても充実した午後を過ごしていた。浜に上がってきた時には貝殻を満載した小さなバケツを持っていた。「小さなカニもたくさん捕まえたけど、持ってくるのがかわいそうで、放してやりました」と話す。二人は足についた砂を払いながら、笑顔で「ここの砂は青島よりもっと細かいんですよ」と話した。

森林公園は大沙洼営林場を基に築かれた。砂を固め、海風や霧による浸食を食い止め、潮の荒れを防ぐため、1960年にこのあたりにクロマツ、アケボノスギ、クヌギなどが植えられた。50年後の今、観光客は海辺の楽しさを味わえるほか、この森林の中でもの静けさを感じることもできるのだ。

 

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