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上海万博での出会いは財産

岡田 紘幸

1981年8月生まれ。愛知県名古屋市出身。地元の大学卒業後、雑誌編集を経て、フリーのライターに。上海万博開催中、上海市内に約半年間滞在した。現在、NPO・日中国際親善協会中部支部代表。(筆者右端)

昨年、待望の上海万博へ。『人民中国』が期間中に発行していた『週刊万博』のコラムや特集記事を書く機会にも恵まれました。

三年くらい前までは、中国と密接に関わることはありませんでした。大学時代に中華料理屋で働いた経験がある程度。日中交流の団体を立ち上げるなど、考えもしませんでした。

知人の紹介で『人民中国』東京支局を尋ね、中国と日中関係についてお話を聞いているうちに、真剣に中国と日本の関係を考えるようになりました。メディアに携わる人間の一人として、研究を重ね、論評するのも大切ですが、日中関係で自分にできることはないか、といろいろ考えたのです。

日中の若者が語り合い、相互理解を深める「場」が必要ではないか、との思いに至りました。また私自身が中国の「80後」というユニークな世代と同世代であることを生かして、新しい価値観や交流の形を創造していきたい……ちょっとした使命感を抱くようになりました。最初は単なる思い込みに近かったかもしれませんが、その後本気で考え、仲間に語り、賛同してくれた若手の社会人や大学生たちと一緒に活動をスタートさせました。それが、若者の日中交流を目的とした「日中国際親善協会」です。2010年3月にはNPO法人になりました。

地元の名古屋を中心に、交流を深めるための食事会や講演会、料理会やフリーマーケットを開き、上海万博のPR企画も織り込み、日中の若者が一緒になって楽しめる活動を続けてきました。今はまだまだ成長段階です。

上海万博では、世界から来場した人々を温かく迎えた中国人スタッフたちや、現地で活躍していた多くの日本人の熱い思いにも出合いました。日本館や日本産業館では、愛知万博の市民事業を継承するためにやって来たボランティアのみなさんにも会いました。

『人民中国』のインターネット上でも『週刊万博』の記事が読めますので、興味ある方はぜひ私のコラムをご一読ください。  今年は「もっと中国に関わりたい」という思いと、語学力を身に付けるために、三月から半期の語学留学を決意しました。これからも草の根の交流活動を続け、「日中の架け橋」の一人を目指して、地道に挑戦していきます。

 

 

人民中国インターネット版 2011年4月

 

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