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「もっと勉強」北京で決意

 

東京外国語大学中国語科3年生 秋元 祥恵

この一年、中国で多くのものを見、多くの人と出会えて、たくさん得るものがありました。

感じたことは主に三つ。①人は人との付き合いによってたくさん学べる②勉強は大切③中国で出会えた人と絆が作れてよかった。

三つとも私が北京に来てから徐々に感じ始めたことです。日本にいたときは仕事(勉強、部活、あしなが活動)が多すぎて、それをこなすのに精一杯でした。24時間をどうフルに使えば仕事が終わるかということばかり考えていて、人とゆっくり話す、人とかかわることについて考えるゆとりがありませんでした。北京に来てから、人に対して不寛容な自分が幼稚だと感じました。中国についての勉強のためにも交流は大事ですが、一緒に来ている研修生とも仲良くしようと思いました。

そこで、北京にいる多くの日本人を訪ねました。訪問する際に、あしなが研修生や外大北京組みの人たちも連れて行き、たくさん勉強させてもらい、たくさん笑い、とても有意義な時間を過ごせました。こういうことを繰り返しているうちに、大人の人達とも打ち解け、留学生達とも仲良くなれました。そのうちに「人のありがたみ」や「それぞれの角度から見た個人個人の良さ」を感じられるようになりました。

次に勉強の大切さです。というのは、人と会うごとに自分の無知を痛感させられたからです。中国人としゃべると、中国語のレベルの低さに落ち込み、大人と話すと、圧倒されるばかりです。対等に話せるようになるためには、かなりの勉強が必要だということに気が付きました。それに、何か行動したい、人に対して働きかけをしたいと思ったときに自分に能力がないとそれができません。たとえば、親になった時、懐の大きさ知恵の深さによって、子供に教えられるものや影響力が全然違うと思います。

北京で出合った中国人学生、日本人、夏休みにお茶工場で出合った人たちと、これからも付き合っていきたいと思います。彼らのおかげで中国人の良さを知り、刺激を受けました。また、自分や日本について考えさせられたり、これから進む方向について多くのヒントを得ました。たくさん学ばせてもらい楽しい時間を過ごせて大変幸せです。これからは、自分や周りの大事な人たち、母国の人たちが幸せに暮らしていくためにも、もっと勉強し、内面も磨き、より豊かな人になれるように努力していきたいと思います。

今回中国に来れてよかった。みなさん、どうもありがとうございます。

2009年、一年間、北京に留学。現在、東京外大と北京外大の交流会を2011年夏に開催するために奮闘中。趣味は、旅、友人との会話、音楽、映画、散歩、ダンス、ドライブ、スノボ、考えること。

 

人民中国インターネット版 2011年5月

 

 

 

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