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広交会が開幕 中国の対外貿易には巨大な潜在力

 

中国の対外貿易のバロメーターとされる「広交会」、すなわち第109回中国進出口商品交易会は5日、世界の市場に向けて明確なシグナルを発した。中国の対外貿易は、世界的なインフレ情勢の激化、東日本大震災と津波による製品供給チェーンへの打撃、一部の国や地域の市場における激しい変動といった多重的な要因の打撃や影響を受けてはいるが、それでも巨大な潜在力を備えており、未来にも引き続きさまざまな記録をうち立てることが予想される、というものだ。「人民日報」海外版が伝えた。

▽輸出成約額が前回比5.8%増

今回の広交会は5日に開幕し、会期は21日間。劉建軍報道官の対外報告によると、今回は20万7千人を超える海外のバイヤーが参加し、金融危機発生前に行われた第101回での記録20万6千人を上回り、過去最高に達した。初日の輸出成約額は368億6千万ドルに達して、前回の初日を5.8%上回った。

▽新興国からより多くの成長潜在力

世界的なインフレが招く大口商品の価格上昇、日本の地震、中東情勢の混乱といった要因の影響により、中東地区から参加するバイヤーが目立って減少したほか、これまでの広交会に比べて日本からのバイヤーの数とその成約額が減少している。

欧米や日本といった先進国だけでなく、中国は新興市場国からもより多くの対外経済貿易の成長の潜在力を得ている。ある統計データによると、今回の広交会では、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国を除く新興国「BRICS」(ブラジル、ロシア、インド、南アフリカ)からのバイヤーが目立って増加し、特にBRICS4カ国のバイヤー数の増加率は20%を超え、成約額の増加率は30%を超えた。

▽電子商取引が引き続き活発

対外貿易では電子商取引(eコマース)による取引が引き続き活発だ。広交会の公式サイトの訪問者数はのべ1億2300万人に上り、オンライン広交会での取引希望金額は累計5319万ドルに上り、前回比7ポイント増加した。

 

「人民網日本語版」 2011年5月6日

 

 

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