People's China
現在位置: 2010年 上海万博特集

体験で知る航空業界

中国航空館のテーマは、「飛行は都市をつなぎ、航空は世界を融合する」である。郭慧副館長はこう言う。「実は人々の暮らしに近いのに、多くの人にとって、飛行機あるいは航空事業は遠い存在です。このため、双方向に、面白く、分かりやすく、ハイテクを使って展示し、観衆と航空事業の距離を近づけたいのです」

中国航空館は2棟に分かれ、エントランス・ホール、メインホール、後展示ホールとシミュレーター体験ホールから成っている。エントランス・ホールに入ると、未来の飛行場のターミナルビルに身を置いているように感じる。大型のLEDディスプレーが観客に向けて航空科学技術の知識を紹介し、未来の大型飛行機や飛行場、就航ダイヤを表示し、未来の飛行機器を含む各種未来の航空要素を展示する。

航空館メインホールが非常な驚きを与えてくれる場所であることは疑いない。3D眼鏡をかけノーレールの観光車に乗ると、無限の夢が詰まり、無限の神秘を探る「飛翔の夢」が開幕する。最新3D映像技術と音、光、空気、水、霧などの効果で、観客はわずか3分40秒のうちに時間と空間を超える。広大な森林に入ったかと思えばすぐに雷と風雨が同時に襲ってくる。一瞬の目もくらむ旋回があり、つづら折りがつづいてまた一つのきらめく航空都市へと入っていく。

本当の飛行を体験できる

航空館にはさらに、数量限定のインタラクティブ体験が用意されている。幸運な少数の来館者のみが体験できるシミュレーター体験ホールで、4台のフライトシミュレーターと一台の大型機のシミュレーターがある。郭副館長は言う。「これらのシミュレーターはみな専門のパイロットの養成用で、製造コストにしろ運営コストにしろ非常に高価なものです。一般には航空ショーでのみ見られるものですから、来場者のみなさんには特別な体験となるはずです」

操縦かんを引くと、短い滑走の後一気に飛行機は空に飛び立ち、万博会場全体が瞬時に足下遠くになる。操縦かんを操作することで3種類の飛行パターンを切り替えることができる。体験者は、自分の飛行機が空中でアクロバット飛行をするのを見ることさえでき、飛行機が気流にぶつかって上下にゆれるのを感じることもできる。スタッフの紹介によると、技術が優れていれば、急降下やきりもみ飛行も可能だという。見ていると簡単そうな飛行でも、体験者はほんとうに楽しそうに声を上げている。

なお、中国航空館のフライトシミュレーター体験ホールは予約制となっている。毎日9時に予約機を通して300枚の予約券が発行され、予約券1枚で一人が体験できる。

 

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