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スポーツ推進のリーダー 社区の社会体育指導員

多くの人はスポーツをして身体を鍛えたいと願っている。だが、スポーツもまた学問である。適切な時に適度な運動をしてこそ、効果が上がる。社会体育指導員は普通の人々の身近にいるスポーツ教師で、進んで身体を鍛えようとする人々を指導する。

身近なインストラクター

北京の報国寺に住んでいる李連元さん(63)は北京市の唐ゴマの達人だ。国家級(三級、二級、一級、国家級の順で、国家級はトップクラス)の社会体育指導員として、李さんはいつもほかの愛好家と一緒に、公園、コミュニティーや学校で活動し、この伝統スポーツをもっと多くの人々に広めようとしている。

隣人に唐ゴマの技を教える国家級社会体育指導員の李連元さん(左)

「社会体育指導員はだいたい一つの得意技の他にもスポーツならなんでもできます。私も好きなものはいっぱいあります。でも、一番お勧めなのは唐ゴマ。入りやすく、運動も適度で、中高年者が身体を鍛えるのに向いています。多くの人が頚椎症、肩こり、足腰の痛みなどがあって、激しい運動はできません。だから、私は彼らに唐ゴマを教えています。最初は簡単な動作を教えますが、しばらくすると、彼らの方からもっと難しい複雑な動作をと言ってきます。なぜかと言うと、やっているうちに、病気が治るからです」と、李さんは言った。

データによると、現在、全国に各クラスの体育指導員が約70万人。太極拳や秧歌(田植え踊り)を含む、各種のスポーツを身近な人々に教え、組織している。

コミュニティーでのスポーツ活動

社会体育指導員はスポーツが好きというだけではなく、熱心にスポーツを広めなくてはならない。李さんは若いころ役所の労働組合で働いていた時、熱心に周りの同僚に羽根けり、唐ゴマなどを教え、コミュニティーではちょっとした有名人だった。1993年、国が社会体育指導員制度を作り、コミュニティーの推薦で李さんが理論と実践を含む指導員の試験を受けた。李さんはこれに先立ち体育大学で理論知識を学び、結局、三級社会体育指導員の資格を取った。

唐ゴマの後継者を育てるために、李さんはコミュニティーの小学校に10人余りの唐ゴマ隊を作った(写真提供・李連元)

「私は高級経済士(経済士は経理の資格の一つ)なので、定年退職時、多くの企業から高給で招かれましたが、全部お断りし、社会体育指導者になる方を選びました。おかげで退職後の生活が充実し愉快です」と、李さんは言った。

北京オリンピック後、北京市政府は伝統スポーツを大いに奨励している。コミュニティーに唐ゴマスポーツ協会ができ、李さんは二十名余のボランティア指導員といっしょに、公園、学校、企業で唐ゴマの歴史を紹介、実演し、ほかのコミュニティーと共同で唐ゴマの試合を行う。彼は自慢そうに「今、北京の唐ゴマ愛好家は一万人以上います」と言った。

2008年、李さんは異例として国家級社会体育指導員の資格を与えられた。その後すぐ、北京市西城区の体育部門に、もっと多くの唐ゴマ指導員を養成するための唐ゴマ実践コースの先生に招かれた。

李さんは言った。「スポーツは良い人間関係を築くことができ、コミュニティーでよりよい隣近所の関係を築くことができます。街道役場の関係者は私たちにもっと多く、コミュニティーのスポーツ活動を組織して活性化してほしいと言っています」

 

人民中国インターネット版 2011年9月9日

 

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