地下鉄6号線 南鑼鼓巷駅(グルメ)
文・写真=李京艶
弾丸滋地(TAMAYAKI)
元代の大都と同時期に完成した南鑼鼓巷(街道)は東城区交道口に位置し、鼓楼東大街から地安門東大街まで南北全長786㍍、道幅8㍍で、街道の中央部が南北部よりも高く盛り上がっており、その形状がまるで猫背の人のようだったので、かつては「羅鍋巷」と呼ばれていた。
清代乾隆15年(1750年)にその名称が「南鑼鼓巷」に改められた。元代の精緻な胡同と建築物が完全な状態で今日まで保存されているのは中国でも唯一、この街道だけであり、史跡として最大規模を誇り、歴史的資源が最も豊富な碁盤目状の伝統的居住区であると同時に、北京のレジャー・観光名所および文化クリエイティブを特色とした街区としても広く知られている。
南鑼鼓巷の南口から北へ300㍍ほど直進すると、右手に「弾丸滋地」という個性豊かな店があり、主力商品は伝統的な日本のスナックであるたこ焼きだ。流行に敏感な若者たちを販売ターゲットに定め、目にすると思わず足を止めたくなるカラフルなアニメキャラを全面に押し出し、さらに店員の熱心な呼び込みによって人気が徐々に高まり、今では客足が絶えない。休日になると、アツアツのたこ焼きを求めて長蛇の列ができるという。
当店特製の生地を鉄板の穴に入れた後、タコや紫キャベツなどの具材を加え、均等に加熱して素早くひっくり返すとホカホカのたこ焼きが次々に姿を現す。そして自家製のソースとマヨネーズをかけて、削り節と青のりを加えると完成。出来立てのたこ焼きは、パリっとさわやかな食感の後に、こだわりの生地や具材の味が口の中にトロッと広がるこたえられないうまさだ。お好みで醤油ソースを加えると香りがいっそう引き立ち、辛い味を好むならマスタードをつけて食べてみるのもグッド。豊富な味のバリエーションへのチャレンジは、ショッピングで街に繰り出すおしゃれな人たちにとって、外せない楽しみの一つとなっている。
所在地 北京市東城区南鑼鼓巷82号
(地下鉄6号線南鑼鼓巷駅A出口から地安門東大街を東へ160㍍進み、 左折して道路を横断後、南鑼鼓巷を直進。もしくは地下鉄8号線E出口 から北へ340㍍)
営業時間 10:00-22:00
消費金額 15元
人民中国インターネット版 2014年7月4日