「封関運営」1カ月の成果を語る 馮飛・海南省党委員会書記単独インタビュー

2026-03-26 16:32:00

中国外文局西欧アフリカ広報センター副総編集長 張娟=聞き手 

1218日、海南自貿港で海南島全島をゼロ関税にする「封関運営」が正式にスタートした。「封関運営」開始から丸1カ月に際し、中国外文局海南省取材チームは馮飛中国共産党海南省委員会書記海南省人民代表大会常務委員会主任に単独インタビューを実施。海南自貿港での「封関運営」初期における運営の成果および政策上の恩恵を踏まえながら、海南省が持つ中核的優位性、発展の潜在力、さらには世界にもたらされる創造のチャンスについて聞いた。 

――「封関運営」は中国とグローバル経済の相互作用をどのように後押ししていきますか。また、「封関運営」はグローバルな貿易ネットワークにおける海南省の役割をどのように新しく位置付けることとなりますか。 

馮飛 封関とは、海南島を封じ込めることではなく、よりハイレベルな開放を意味します。海南自貿港建設の戦略目標は、新時代における中国の対外開放をけん引する重要な玄関口を築き上げることにあり、その主な目的は全国における新たな発展構造の構築を後押しすることです。国内の循環と国際的な循環が互いに促進し合うようにすること、さらには中国と世界の貿易の大動脈をより円滑化することにより、必ずやグローバルな貿易ネットワークの健全な発展に新たなチャンスをもたらすことでしょう。 

「封関運営」開始以降の海南自貿港は、ハイレベルな対外開放を推進する上でけん引的な役割を発揮していきます。「ゼロ関税低税率簡素な税制」「貿易投資越境資金人員運輸の自由で円滑な流れとデータの安全で秩序ある流動」を主な特徴とする政策制度体系の実施により、超大規模な中国国内統一大市場と結び付きながら、同時に国際市場とリンクし、中国がグローバル経済システムと深く融合するための先進エリアを築き上げます。 

そのために、私たちは国際市場へ進出する中国企業および中国市場に参入する域外企業のための総合拠点という「二つの拠点」、中国西部と海外をつなぐ貿易ルートである「西部陸海新ルート」における国際海運ハブおよび太平洋インド洋とつながる航空エリアポータルハブという「二つのハブ」、国際的な経済貿易協力ネットワークと国際的な人的文化交流および協力ネットワークという「二つのネットワーク」の建設を加速させています。また、海南省が地域の貿易拠点から、国内および国際市場に効果的にリンクし、東南アジア諸国、さらにはより広範な地域へと重点的に広がってゆく総合的な貿易ハブとなるよう取り組んでいます。  

――「封関運営」開始から1カ月の実際の運営効果について、どのような主要データや具体的な事例が挙げられますか。 

 「封関運営」の最初の月(昨年1218日~今年1月17日)に、「ゼロ関税」の恩恵を受けた事業者数は新たに1万以上増加し、安定的な増加傾向を保っており、輸入貨物の総額は前年同期比389%増の7億5000万元に達しました。税関が監督管理する離島免税商品の販売金額は前年同期比468%増の48億6000万元に達し、利用者数は前年同期比302%増の延べ74万5000人となりました。 

海南省で新たに増加した事業者は2万6800に上りました。そのうち、企業は2万1000社で、企業の増加数の全体に占める割合は「封関運営」以前の42%から80%近くにまで高まりました。新たに増えた外資系企業は前年同期比で13%増加し、新たに登録された対外貿易企業数は5100社以上に達し、構造がより最適化されました。シーメンスエナジーは海南省で初めてガスタービン組立拠点およびサービスセンターを設立し、初の完全外資所有の病院である博鰲(ボアオ)富隆心血管医院の開業が承認され、カザフスタンのSCAT航空による三亜–プラハ路線が全国初の「第7の自由」(ゲージ権、他国間の輸送を行う自由)旅客輸送路線として開通しました。 

――国際的な経済貿易ルールとの整合性や知的財産権の保護に関し、海南省にはどのような施策がありますか。 

 近年、海南省は知的財産権の侵害行為を厳しく取り締まり、昨年の知的財産権発展指数の伸び幅は全国一となりました。法治保障の面では、中国は「中華人民共和国海南自貿港法」を公布し、その中の第23条は知的財産権保護に関して特別規定を設けています。また、海南省はそれと関連して知的財産権保護条例を制定施行し、海南自貿港知的財産権法院(裁判所)を設立しました。 

プラットフォーム構築の面では、深海テクノロジー、商業宇宙開発、バイオ医薬などの特色ある重点産業に焦点を当て、三亜市と海口市にそれぞれ崖州湾テクノロジー都市知的財産権特区および知的財産権総合サービスモデル区を設立するとともに、海外知的財産権紛争対応指導センターのサブセンターを海口市と三亜市の2カ所で整備しています。 

国際協力の面では、ボアオアジアフォーラムなどのプラットフォームをよりどころとし、知的財産権に関する国際交流が進められており、世界知的所有権機関(WIPO)と共に知的財産権保護、人材育成、グリーン低炭素型発展といった面でプロジェクト協力を強化しています。高水準な経済貿易ルールに自ら進んで対応し、「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定を実施するための20項目の行動方案」「RCEP協定加盟国との協力深化に関する16項目の措置」などを相次いで打ち出し、環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)などの経済貿易ルールに合わせて先駆的に新たな政策を施行し、知的財産権保護や公平な競争などで国際基準と整合性の取れたルール体系の構築を加速させています。 

――今なお様子見や分析を続けている海外の投資家や起業家に伝えたい最も中心的な情報は何ですか。 

 現在、フォーチュングローバル500に名を連ねる企業のうち、すでに22社の外資系企業が海南省に進出し、累計131社の企業が海南省に支社を置き、180の国地域が海南省に投資しています。 

海南省を選ぶということは、第一に、開放の度合いがかつてなく大きなものとなっています。海南自貿港は世界最高水準の開放モデルを目標に掲げ、国際基準に合致した貿易投資の自由化および円滑化政策を実施しています。「ゼロ関税」の対象となる品目数は6637品目に増加し、全品目の74%を占めています。また、付加価値電気通信、教育医療、法律業務などの分野で、外資および外資系企業に対する開放をいち早く進めています。 

第二に、産業発展の基礎がしっかりとしています。私たちは観光業、現代サービス業、ハイテク産業、熱帯地域の特色ある高効率な農業という四つの主な産業チェーンを補強するとともに延伸し、円滑化およびアップグレードを推し進め、種苗業、深海、商業宇宙開発、グリーン低炭素、デジタル経済といった戦略的な新興産業を発展させ、バイオ製造、水素エネルギー、ブレインマシンインターフェイス、エンボディド人工知能(AI)などの未来産業を育みます。 

第三に、ビジネス環境がますます向上しています。私たちは市場化、法治化、国際化した一流のビジネス環境の構築を加速させるとともに、国内外の投資家が平等に扱われ、公平な競争を行えるようにし、調停、仲裁、訴訟が有機的につながる「ワンストップ式」の国際的なビジネス紛争の多元的解決メカニズムを打ち立て、安全エリアの創設を深化させています。 

最後に、私たちは全世界の投資家が海南省で投資を行い、事業を興すことを心より歓迎します。力の限りサービスと保障をしっかりと行い、皆さんが海南省で事業を立ち上げ、人材を集め、成功を収め、開放型の世界経済の建設によってもたらされる時代の恩恵を享受できるように努めていきます。 

人民中国インターネット版

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