李強総理が第8回中国国際輸入博覧会開幕式で基調演説

李強総理は5日、上海で開催された第8回中国国際輸入博覧会(輸入博)ならびに虹橋国際経済フォーラムの開幕式に出席し、基調演説を行った。新華社が伝えた。
李総理は「輸入博が年々発展してきた重要な理由は、『世界との利益の共有』を堅持してきたことにある。国際経済貿易活動においてどのような価値観を堅持すべきかが、ますます重要で現実的な問題となってきている」と述べ、次の3点を主張した。
(1)平等互恵を堅持し、正当な共通利益の基礎を固める。世界経済の減速や国際紛争の激化が進むほど、平等互恵の協力を堅持し、自由貿易を維持し、連携して発展する中で対立や問題の解消を促進する必要がある。
(2)常に道義をしっかりと守り、国際的な公平と正義をしっかりと維持する。現代の世界では各国の運命が密接に結びついており、義と利を両立させ、同舟相救い、互いに助け合うべきだ。
(3)ガバナンス改革を推進し、国際経済貿易のルール体系を整備する。中国は各国と、国際経済貿易分野においてグローバル・ガバナンス・イニシアティブの実践、世界貿易機関(WTO)を中心とする多角的貿易体制の改革・整備を積極的に推し進めていきたい。
李総理は「中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)は、『第15次五カ年計画』提案を審議・採択し、今後一定期間における中国の経済・社会発展により多くの確実性をもたらした」として、次の2点を挙げた。
(1)発展の確実性。中国は経済建設中心を堅持し、力を集中して質の高い発展を推進し、世界経済の成長に新たな重要な貢献を果たしていく。
(2)開放の確実性。中国は揺るぎなく高水準の対外開放を推進し、制度型開放を着実に拡大し、サービス業の拡大開放に関する総合的な試験・モデル事業を進めていく。
また、「絶えず現代化へと向かう中国は、必ず世界にさらなる安定性とプラスのエネルギーをもたらす」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年11月5日